自分でできる体健やかブログ

リハビリ専門職(作業療法士)の私が、肩こり、肩の痛み、腰痛、膝痛、骨盤トレーニングなど、「自分でできる」をキーワードに対策方法を伝授します。

脊髄損傷における損傷部位と呼び方、レベルと症状の覚え方

【スポンサーリンク】

脊髄損傷で「C5損傷」と言われたときに、パッと大まかにどのような状態を指しているかわかるでしょうか。今回は、脊髄損傷における損傷部位と呼び方、レベルと症状の覚え方について、文献を参考にまとめていきたいと思います。

 目次

 脊髄損傷における損傷部位と呼び方、レベルと症状の覚え方

文献

まずは図を見てなんとなく理解する

いきなり説明があってもわかりにくいので、わかりやすい図があるのでそれを見ていきます。

 


リハビリテーションでは、特に運動・感覚機能の残存機能を注目すると思います。
図の左側に、運動神経と感覚神経の支配領域が書かれています。
図の右側には、交感神経と副交感神経の支配が書かれています。
ちなみに、図ではC5損傷で、色付けされている部分(C6以下)の麻痺がある状態を示しています。

神経学的診断(四肢麻痺対麻痺

頸髄損傷では両上下、体幹に麻痺があり、四肢麻痺と呼びます。
胸髄損傷では上肢は正常で、体幹、下肢が麻痺します。
腰髄損傷では両下肢が麻痺します。
上肢が正常で、体幹や両下肢が麻痺した状態を対麻痺と呼びます。

神経学的診断(完全麻痺と不全麻痺)

完全麻痺:
運動も感覚もあるレベル以下で完全に左右とも麻痺している状態。

不全麻痺:
損傷部位以下でわずかに、あるいはかなり運動や感覚が残って随意的に動かせたり、感覚を感じれる状態。

完全麻痺と不全麻痺の決定要因

完全麻痺か不全麻痺かの決定には、脊髄ショック期から離脱した時点での検査が重要です。
不全損傷診断の根拠として、仙髄節残存の神経学的兆候があります。
肛門周囲の感覚温存
足指の底屈が可能
肛門括約筋の随意収縮がある
脊髄のどのレベルの損傷でも、この3つのうち、1つでも認められれば不全損傷であり、麻痺の回復の可能性があります。

【スポンサーリンク】
 

麻痺レベルの呼び方

脊髄が損傷を受けたとき、頭側から見てどの高さ(レベル)までが機能的に残存しているかにより診断を下します。
機能的に見て、脊髄機能が正常である最下位の髄節が麻痺レベルの呼び方になります。
先ほどの図を例にとると、「第5頸髄損傷(C5)」では、第5頸髄節の運動(肩と肘屈曲)は可能で、C6レベルの手関節背屈は不可能になります。

感覚では、C5では上腕外側部の感覚は正常で、C6レベルの感覚(前腕母指側と母指)が感覚を感じ取れません。

もちろん、C6以下の運動、感覚は麻痺が生じます。

【スポンサーリンク】