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リハビリ専門職(作業療法士)の私が、肩こり、肩の痛み、腰痛、膝痛、骨盤トレーニングなど、「自分でできる」をキーワードに対策方法を伝授します。

発達障害と問題行動!常同・自傷行為の解決に向けた考え方!

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発達障害における問題行動として、常同・自傷行為があります。今回、問題行動に対する考え方と、対処方法について、文献を参考にまとめていきたいと思います。

 目次

 発達障害と問題行動!常同・自傷行為の解決に向けた考え方!

文献

問題行動

問題行動は通常、子供の家庭や学校への適応を著しく困難にしているものをさします。
問題行動が、大人の都合の悪いものとして捉えられている場合もあり、詳しく状況を把握する必要があります。

成人においても、強いストレスがかかると、注意散漫や攻撃的になることがあります。
そのため、子供の場合でも、精神的な側面が反映されていることも理解しておく必要があります。

問題行動への2つのアプローチ

基本的には問題の原因を探っていきます。
しかし、原因と行動が直接的に結びつかないことも多くあります。

通常〈しなくてもいいことをする〉のは、好きでやっているというより〈しなければいけないことができないので〉、している場合が多い。
したがって適切な動作が獲得されていくと、〈しなくてもいいことをする〉暇がなくなり、問題行動も減少することが考えられる。

発達障害作業療法[実践編]

対処方法には、
①問題行動が出現する原因や機序に直接アプローチする
②適応的行動を増やし、間接的に問題行動を減少させる
ことが考えられます。

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常同・自傷行為の原因

常同行為は、体の一部や全体を無目的に終始動かすことをさします。
それが自分にとって有害な場合、自傷行為と呼ばれるようになります。

行為は、
①ひっきりなしに出現する
②手持ち無沙汰のときだけ出現する
③不安や怒りの表出と結びつき出現する
ことがあります。

目的と原因が密接に結びついているため、身体的苦痛が伴っても、強迫性が上回り、子供は自分で行為を止めることができません。

①の場合、感覚処理過程の問題があるとの考え方があります。
感覚処理過程の問題があると、脳が感覚刺激の不足や過多を感じ、それを補充したり遮断するための機制が働きます。
感覚刺激不足では、刺激を自分で作り出し、過剰と感じる場合にも、刺激を遮断するための追加的な運動を行います。
常同行為はこれらの代償行動として生じます。

②の場合、退屈(皮質レベルの抑制)という実体を反映しており、①ほどの異常性はありません。

③の場合、はたらきかけの不適切さへの心因反応でもあり、学習の問題も関わる可能性が考えられます。

学習理論は、自傷行為を、人に向けられた怒りが抑制された結果、代償的にその矛先が自分自身に向けられたものとしている。
常同行為に対して「それを止めるとかえって激しくなるので、そのままにしておこう」という態度が周りに生まれると、自傷行為も一定の効果を生むことになり、そのことが常同行為をさらに強化し習慣化するという悪循環を生むことになる。

発達障害作業療法[実践編]

常同・自傷行為への対応

常同行為に対し、体を動かす、姿勢や場面を変えることで、止まることもあります。
また、感覚刺激を追加しなければならない場合もあります。

手が届きやすい部位に自己刺激行動が集中しやすい傾向にあります。
自傷行為は、それを優先的に止めることを考える必要があります。
目つきや目叩きなどは失明に関わることもあるため、肘の可動域を制限する装具を併用するなどの対処がとられることがあります。
壁や床に頭をぶつける行為も硬膜下血腫につながることがあり、ヘッドギアを装着するようにします。

感覚刺激では、常同行為が自己刺激行動であれば興奮的感覚刺激を、遮断行為であれば抑制刺激を与えます。
与える感覚刺激の種類は、体ゆすりでは前庭刺激、顔叩きでは触覚刺激、手を振る動作では固有受容感覚というように、常同行為で得る刺激と同じ種類の刺激を与えるようにします。

前途した「③不安や怒りの表出と結びつき出現する」の場合、感覚刺激のほか、行為出現するたびに抑制し、それが社会的に受け入れないことを毎回しっかりと伝える必要があります。

常同・自傷行為は触覚、前庭覚、固有受容感覚が使われることが多くあります。
そのため、日常生活では視覚や聴覚を意識して使えるようになると、それが手の使用を促し、行為が減少する可能性があります。

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