自分でできる体健やかブログ

リハビリ専門職(作業療法士)の私が、肩こり、肩の痛み、腰痛、膝痛、骨盤トレーニングなど、「自分でできる」をキーワードに対策方法を伝授します。

ボバースアプローチが批判される理由

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先日、A-ONEの講習会を受けた際に講師の先生が、「イギリス(?)では根拠がないにも関わらずボバースアプローチを用いている。これは良いことなのか(ニュアンスが違っていたらすみません)。」と言っていました。私自身ボバースアプローチの事を知らないので、今回、ボバースアプローチが批判される理由を調べてみました。

 目次

 ボバースアプローチが批判される理由

文献

初めに

これから書く事はあくまで文献上のことで、私個人の意見ではありません。
ボバースアプローチを行っている方には、誤解を招く表現があるかもしれないですが、ご容赦ください。

 

ボバースアプローチの成果研究

脳卒中リハビリテーション 生活機能に基づくアプローチ」では、文献の比較で、ボバースアプローチの有効性を、通常のケア、課題に基づく治療法、整形外科的アプローチと比較しています。
7つのRCTと2つの質の高い非無作為化試験の結果とコメントが掲載されています。
なお、研究の年代は2000年〜2007年のものです。

9つの研究のうち、1つは脳卒中リハに関するボバースアプローチと整形外科的アプローチの比較、2つはボバースアプローチと従来の作業療法理学療法の比較、5つはボバースアプローチと課題指向型アプローチまたは問題指向型運動療法(課題指向型の1つの変法)となっています。

ボバースアプローチは、脳卒中リハビリテーションにおいて選択される治療法ではない。

脳卒中リハビリテーション

と文献の中でははっきりと断言されています。

整形外科的アプローチよりもわずかに成果が良い。
従来の作業・理学療法に比べると、ボバースアプローチは機能障害と活動制限の成果において、より良好ではない。
ボバースアプローチは6つの研究のうち4つにおいてはっきりと成果が乏しい(2つの例外あり)。
2つの研究には成果がみられたが、課題指向型アプローチと比較して、ボバースアプローチの効果が圧倒的に低い。

ボバースアプローチの有意性に対して根拠がないことを3つの系統的レビューが報告しており、報告では、脳卒中リハにおいてボバースアプローチの使用について再考する必要があることを示しています。

新しい運動制御と運動学習の知識を、神経発達学的治療と融合させることは臨床での実践において有用ではないとしています。
それよりは、課題指向型訓練を行う方がよいとしています。

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ボバースアプローチは本当に有用ではないのか

以前、ボバースのインフォメーションコースを受講した際に、対象者のどこの伝導路がやられているから、このように考えなければならないというように、神経科学的な知識をもとに治療をしているような印象でした。
以前はボバースは手技というイメージでしたが、現在は「ボバースコンセプト」というものを提唱していた記憶があります。

そして、これら手法は今も残り、流行っている現実を知った方がいい。

何故残り、何故流行っているのか。それは時代が必要としているからである。これら手法は今も昔も必要とされるよう変改しているのだ。

明確な概念があり、時代の変化に対する柔軟性があり、且つそれをしっかりと伝えていく仕組みがあること。これがボバース法やPNFなどの神経促通手技が今も残り、且つ流行っている理由だと思う。

ボバース法やPNFの神経促通手技が今も残り、流行る理由 - お手上げ療法士予防派

このような考え方もあり、ボバースを実践して良好な治療成績を残していらっしゃるセラピストも多くいると思います。
私自身、作業療法士としては、「作業をベースとした」「信頼性、根拠のある」評価、治療を実践していくことが大切だと感じます。

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