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Trunk Impairment Scale(A) の概要と評価方法、結果の解釈

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脳卒中者の体幹の運動機能障害を評価するツールとして、Trunk Impairment Scale(A) があります。今回、Trunk Impairment Scale(A)の概要と評価方法、結果の解釈について、文献を参考にまとめていきたいと思います。

 目次

 Trunk Impairment Scale(A) の概要と評価方法、結果の解釈

引用・参考文献

Trunk Impairment Scale(A) の概要

Trunk Impairment Scale(A) は、体幹機能障害尺度で、脳卒中後の体幹の運動機能障害を評価することが可能です。
Trunk Impairment Scale(A) では、静止座位バランス(3項目)、動的座位バランス(10項目)、体幹協調性(4項目)を採点します。
体幹の動きの質を評価することで、リハビリテーションの指針とすることも目的としています。

Trunk Impairment Scale(A) の評価方法

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各項目の開始肢位:
背と腕の支持なしでの端座位(ベッドや治療テーブル)。
大腿がベッドやテーブルに完全接触し、足は股関節の幅に広げ、床上に平らに設置します。
膝関節屈曲90°、腕は膝上にのせます。
筋緊張亢進により腕が開始肢位を取れない場合、現状の位置を開始位置とします。
頭部、体幹は正中位とします。

最初の項目で0点の場合、合計点は0となります。
各項目は3回実施可能で、最高得点が加算されます。
空白の項目はないようにします。

評価項目:
静的座位バランス
 1.開始肢位
  0:患者は転倒または支持なしで10秒間開始支持を保持できない
  2:患者は10秒間開始肢位を保持できる

 2.開始肢位(セラピストは麻痺側下肢上に非麻痺側下肢を組ませる)
  0:患者は転倒または支持なしで10秒間開始支持を保持できない
  2:患者は10秒間開始肢位を保持できる

 3.開始肢位(患者は麻痺側下肢上に非麻痺側下肢を組む)
  0:患者は転倒
  1:患者はベッドまたはテーブル上で腕の支持なしに脚を組むことができない
  2:患者は脚を組むが、体幹が後方に10cm以上移動したり組むのを手で介助する
  3:患者は体幹の移動や介助なしに脚を組む

動的座位バランス
 1.開始肢位(患者は麻痺側肘をベッドまたはテーブルに接触させ(麻痺側の短縮と非麻痺側の伸張により)、開始肢位に戻るように指示)
  0:患者は転倒、上肢の支持が必要、また肘がベッドまたはテーブルに接触しない
  1:患者は介助なしに活動的に動き、肘がベッドまたはテーブルに接触
  *得点が0の場合、下記項目2と3の得点は0

 2.項目1の繰り返し
  0:患者は短縮/伸張がないか、あるいは反対側の短縮/伸張を呈する
  1:患者は最適な短縮/伸張を実演する
  *得点が0の場合、項目3の得点は0

 3.項目1の繰り返し
  0:患者は代償する。可能な代償①上肢の使用②反対側の股関節外転③股関節屈曲(大腿の近位半分以上肘がベッドまたはテーブルに接触する場合)④膝屈曲⑤足のスライド
  1:患者は代償なしに移動する

 4.開始肢位(患者は非麻痺側肘をベッドまたはテーブルに接触させ(非麻痺側の短縮と麻痺側の伸張により)、開始肢位に戻るよう指示)
  0:患者は転倒、上肢の支持が必要、また肘がベッドまたはテーブルに接触しない
  1:患者は介助なしに活動的に動き、肘がベッドまたはテーブルに接触
  *得点が0の場合、項目5と6の得点は0

 5.項目4の繰り返し
  0:患者は短縮/伸張がないか、あるいは反対側の短縮/伸張を呈する
  1:患者は最適な短縮/伸張を実演する
  *得点が0の場合、項目6の得点は0

 6.項目4の繰り返し
  0:患者は代償する。可能な代償①上肢の使用②反対側の股関節外転③股関節屈曲(大腿の近位半分以上肘がベッドまたはテーブルに接触する場合)④膝屈曲⑤足のスライド
  1:患者は代償なしに移動する

 7.開始肢位(患者は麻痺側でベッドやテーブルから骨盤を持ち上げ(麻痺側の短縮と非麻痺側の伸張により)、開始肢位に戻るように指示)
  0:患者は短縮/伸張がないか、あるいは反対側の短縮/伸張を呈する
  1:患者は最適な短縮/伸張を実演する
  *得点が0の場合、項目8の得点は0

 8.項目7の繰り返し
  0:患者は代償する。可能な代償①上肢の使用②同側の足で押す(踵は床との接触を失う)
  1:患者は代償なしに移動する

 9.開始肢位(患者は非麻痺側でベッドやテーブルから骨盤を持ち上げ(非麻痺側の短縮と麻痺側の伸張により)、開始肢位に戻るように指示)
  0:患者は短縮/伸張がないか、あるいは反対側の短縮/伸張を呈する
  1:患者は最適な短縮/伸張を実演する
  *得点が0の場合、項目10の得点は0

 10.項目9の繰り返し
  0:患者は代償する。可能な代償①上肢の使用②同側の足で押す(踵は床との接触を失う)
  1:患者は代償なしに移動する

体幹協調性
 1.開始肢位(患者は上部体幹を6回回旋させるよう(全ての肩を3回前方に移動させる)指示され、移動する最初の側は麻痺側で、頭部は開始肢位で固定する必要あり)
  0:麻痺側は3回移動できない
  1:回旋は非対称
  2:回旋は対称
  *得点が0の場合、項目2の得点は0

 2.6秒以内に項目1の繰り返し
  0:回旋は非対称
  1:回旋は対称
  2:麻痺側は3回移動できない

 3.開始肢位(患者は下部体幹を6回回旋させるよう(全ての膝を3回前方に移動させる)指示され、移動する最初の側は麻痺側で、上部体幹は開始肢位で固定する必要あり)
  0:回旋は非対称
  1:回旋は対称
  *得点が0の場合、項目4の得点は0

 4.6秒以内に項目1の繰り返し
  0:回旋は非対称
  1:回旋は対称

Trunk Impairment Scale(A) の結果の解釈

静的座位バランス合計点は7点、動的座位バランス合計点は10点、体幹協調性合計点は6点となります。
最高得点は23点、最低得点は0点になります。

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