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リハビリ専門職(作業療法士)の私が、肩こり、肩の痛み、腰痛、膝痛、骨盤トレーニングなど、「自分でできる」をキーワードに対策方法を伝授します。

肩後方の痛み(広背筋)と体幹安定化機能低下の運動学的評価

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肩後方の痛み(広背筋)を引きおこす原因のひとつに、股関節柔軟性低下があります。今回、肩後方の痛み(広背筋)と広背筋筋力低下の運動学的評価について、文献を参考にまとめていきたいと思います。

 目次

 肩後方の痛み(広背筋)と体幹安定化機能低下の運動学的評価

参考文献

肩後方の痛み(広背筋)と体幹安定化機能低下の関係性

体幹機能の安定化機構低下により、代償的に広背筋の過活動を促してしまいます。
広背筋の過活動で伸張性低下がおこると、広背筋への伸張ストレスがお大きくなり、疼痛が発生します。

肩後方の痛みの部位同定法:広背筋 - 自分でできる体健やかブログ

体幹安定化機能低下の運動学的評価

体幹筋(脊柱起立筋や多裂筋)の筋力低下が起こると、体幹の安定性は損なわれ、その代償として体幹の表層側に存在している広背筋の筋活動が過剰に高まることがあります。
体幹の安定性にはインナーマッスル(腹横筋や多裂筋)が関与しており、これらの筋の筋力低下は姿勢のアライメント不良(円背、腰椎過前彎など)によって生じていることが多くあります。

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姿勢のアライメント不良の評価

視診:
①耳垂-肩峰-大転子-膝関節前部(膝蓋骨後面)-外果の前方が一直線上に配列されているかを観察により評価します。

②立位にて前屈時の腰部アライメントを観察します。
*腰椎屈曲が生じているか、主に股関節屈曲により前屈しているのかで判定します。

触診:
①上前腸骨棘と上後腸骨棘を触診し、骨盤前後傾を確認します。
*差が3横指以上ある場合骨盤前傾の増大、2横指未満の場合は骨盤後傾と判定します

②固有背筋外側群・内側群、体幹筋、大殿筋の筋緊張を確認します。

整形外科テスト:
腸腰筋短縮の有無(Thomas test )を確認します。
①背臥位にて被検者が股関節・膝関 節屈曲位で把持します。
②セラピストは検査側下腿と足部を把持します。
③ゆっくり他動的に検査側股関節を伸展方向へ誘導します。
解釈:検査側大腿面がベッド面まで降りなければ陽性となります。
*反対側股関節を最大屈曲させると骨盤後傾位となり、検査側股関節は伸展位となります。 腸腰筋短縮があると、股関節伸展制限が生じ、大腿部の屈曲がみられます。

自動運動:腹臥位にて大殿筋・体幹筋・固有背筋の筋力評価を行います。

上記評価結果から、総合的にアライメント不良を判定します。
参考として(必ずしもそうではない)、姿勢不良時の典型例が下図になります。

 

骨盤触診

背筋筋力

腹筋筋力

Thomas test

大臀筋筋力

過前彎

3横指以上

正常

低下

陽性

正常

凹円背

3横指以上

正常or低下

低下

陽性

正常

平背

2横指未満

低下

正常

陰性

低下

円背

2横指未満

低下

正常or低下

陰性

低下

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