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リハビリ専門職(作業療法士)の私が、肩こり、肩の痛み、腰痛、膝痛、骨盤トレーニングなど、「自分でできる」をキーワードに対策方法を伝授します。

肩後方の痛み(上腕三頭筋長頭・後方関節包)と肩関節後方軟部組織拘縮の運動学的評価

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肩後方の痛み(上腕三頭筋長頭・後方関節包)を引きおこす原因のひとつに、肩関節後方軟部組織拘縮があります。今回、肩後方の痛み(上腕三頭筋長頭・後方関節包)と肩関節後方軟部組織拘縮の運動学的評価について、文献を参考にまとめていきたいと思います。

 目次

肩後方の痛み(上腕三頭筋長頭・後方関節包)と肩関節後方軟部組織拘縮の運動学的評価 

引用・参考文献

肩後方の痛み(上腕三頭筋長頭・後方関節包)と肩関節後方軟部組織拘縮の関係性

肩関節後方関節包拘縮では、可動域制限に加え肩関節のインピンジメントを誘発する要因となります。
後方関節包は肩関節水平内転・内旋位にて伸張位となり、投球動作の反復は肩関節2nd positionにおける外旋が増大し、2nd positionにおける内旋が減少するとされています。
内旋可動域低下は後方関節包の伸張性低下の要因となり、棘下筋や小円筋の伸張性低下により、腱板付着部の伸張ストレスが大きくなると腱板の炎症や損傷、疲痕化を生じ、内側に位置する後方関節包にも影響し、後方構成体の伸張性はさらに低下します。

肩後方の痛みの部位同定法:上腕三頭筋長頭、後方関節包 - 自分でできる体健やかブログ

 

肩関節後方軟部組織拘縮運動学的評価:肩関節90°屈曲位内旋制限

肩甲上腕関節の下方関節包の拘縮が存在すると、肩挙上の際上腕骨頭後方への滑りを制限し挙上制限が生じます。
後方関節包の拘縮が存在すると、上腕骨前方への転がりを制限し、内旋運動の著明な制限がみられます。
評価では肩甲骨面上での軽度外転位での内旋、水平内転運動での伸張性を左右で確認していきます。
後方関節包の拘縮が疑われる場合では、肩関節内旋・水平内転の関節可動域制限がみられます。
これらより下方関節包・後方関節包の拘縮の存在は挙上位での内旋運動が制限されるため、90°屈曲位での内旋運動の可動域を評価します。

肩関節関節包、靱帯の知識と評価 - 自分でできる体健やかブログ

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①背臥位あるいは座位を開始肢位とします。
②一方の手で肩甲骨を固定し、もう一方で上腕骨を把持します。対象者の前腕の重量を取り除くように把持すると、不要な肩関節周囲筋の緊張を取り除けます。
③その肢位で内旋を強制します。
解釈: 健側に比較して20°以上制限しているものを異常と判断します。
*肩関節後下方の関節包や棘下筋の下部、小円筋の短縮が考えられます。

肩関節後方軟部組織拘縮運動学的評価:horizontal flexion test(HFT) 

①背臥位にて肩甲骨固定し、肩甲上腕関節を他動水平内転させます。
解釈:検査側の肘が体幹正中を越えない場合、陽性となります。疼痛が誘発されるかも確認します。
*肩関節後方タイトネスを評価する検査です。
*上腕骨頭求心性低下、肩甲骨外転の減少でも陽性となることもあり、腱板機能や肩甲胸郭関節の機能も評価し、総合的に判断する必要があります。

肩関節後方軟部組織拘縮運動学的評価:combined abduction test(CAT)

①背臥位にて肩甲骨固定し、肩甲上腕関節を他動外転させます。
解釈:上腕骨の骨軸が体幹と平行な位置まで動かない(上腕が耳の横につかなければ)場合、陽性となります。疼痛の誘発も確認します。
*肩関節後方の伸張性を評価する検査です。
*horizontal flexion test(HFT) のように、腱板機能や肩甲胸郭関節の機能も行い、総合的に判断します。

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