自分でできる体健やかブログ

リハビリ専門職(作業療法士)の私が、肩こり、肩の痛み、腰痛、膝痛、骨盤トレーニングなど、「自分でできる」をキーワードに対策方法を伝授します。

機能解剖学に基づく小円筋の評価とストレッチ・リラクゼーション

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肩関節の拘縮を引き起こす要因のひとつに、筋肉によるものがあります。今回、機能解剖学に基づく小円筋の評価(圧痛の取り方、伸張性)とストレッチ・リラクゼーションについて、文献を参考にまとめていきたいと思います。

 目次

 機能解剖学に基づく小円筋の評価とストレッチ・リラクゼーション

参考文献

 

小円筋について

小円筋は腱板の後下面に位置しており、支点形成作用により肩甲上腕関節の安定化に関与しています。
小円筋は棘下筋とともに肩関節外旋の作用がありますが、特に第3肢位(肩関節90°屈曲位)で小円筋の働きが高まります。
小円筋は後方関節包との結合があり、肩関節外旋運動の際に後方関節包の挟み込みを防ぐ役割を有しています。
第1肢位(上肢下垂位)では、全体として筋長が短くなり、外旋作用は弱くなります。
第2肢位(肩関節外転90°)では、適度に筋長が伸ばされるため、外旋作用が強くなります。
第3肢位では、さらに伸張され、外旋運動の作用がさらに大きくなります。

小円筋の評価:圧痛の取り方

小円筋の圧痛は筋腹全域に沿って生じることが多くなります。特に、大結節付着部付近で顕著となります。
①肩甲骨外側縁の近位部を触診し、上腕骨大結節まで進めていきます。
② 肩関節屈曲位にて内旋方向に誘導すると、小円筋が緊張(圧痛)し、圧痛部位が確認しやすくなります。

小円筋の評価:伸張性

①肩関節屈曲90°、内外旋中間位を開始肢位とします。
②そこから肩関節を内旋させます。
判定:内旋30°まで達しない場合、小円筋の伸張性低下の可能性があります。

小円筋のリラクゼーション方法

圧痛所見、筋緊張の評価から筋の攣縮を明確にしておきます。
下記の方法をリズムよく行い、筋緊張・圧痛の改善が見られるまで行います。

開始肢位:
背臥位にて対象者の上肢を治療者が把持し、片方の手で棘下筋の緊張を触診します。もう一方の手は前腕を把持します。

①肩関節屈曲、内旋を他動的に誘導し、小円筋の伸張を触診します。

②肩関節伸展・外旋方向に自動介助運動(5〜10%程度の強度) を行わせ、小円筋の収縮を確認します。

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小円筋のストレッチ

ストレッチでは、等尺性収縮運動を行った後、自動介助運動に切り替え、その筋の動かせる範囲にわたり筋収縮を誘導することがポイントです。
動作をリズムよく反復し、筋の伸張性が得られるまで行います。

開始肢位:
背臥位にて筋を伸張位とし、筋短縮を確認します。
治療者の手は小円筋の緊張程度を確認し、もう一方で前腕を把持します。

①肩関節屈曲、内旋を他動的に誘導します。
*小円筋の伸張に伴い緊張が高まることを感じるようにします。

②ある程度伸張された肢位で、肩関節伸展、外旋の等尺性収縮(10〜20%程度の強度)を行わせ、 筋腱移行部に伸張刺激を加えます。

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