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リハビリ専門職(作業療法士)の私が、肩こり、肩の痛み、腰痛、膝痛、骨盤トレーニングなど、「自分でできる」をキーワードに対策方法を伝授します。

膝前面の痛み(膝蓋靱帯・膝蓋支帯、膝蓋下脂肪体、膝蓋大腿靱帯)と大腿四頭筋筋力低下の運動学的評価

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膝関節前面の痛み(膝蓋靱帯・膝蓋支帯、膝蓋下脂肪体、膝蓋大腿靱帯)を引きおこす原因のひとつに、大腿四頭筋筋力低下があります。今回、膝前面の痛み(膝蓋靱帯・膝蓋支帯、膝蓋下脂肪体、膝蓋大腿靱帯)と大腿四頭筋筋力低下の運動学的評価について、文献を参考にまとめていきたいと思います。

 目次

膝前面の痛み(膝蓋靱帯・膝蓋支帯、膝蓋下脂肪体、膝蓋大腿靱帯)と大腿四頭筋筋力低下の運動学的評価

引用・参考文献

膝前面の痛みと大腿四頭筋筋力低下の関係性

大腿四頭筋の筋力低下があると、大腿四頭筋の伸張性低下につながります。膝関節伸展モーメントは、靭帯や支帯、筋膜などの組織(非収縮性)が発生する張力も関与します。筋収縮が不足すると、非収縮性組織にストレスが大きくかかってしまいます。
膝蓋大腿靱帯部では、内側広筋の筋力低下があり、内側・外側広筋の収縮のバランスが崩れると、筋収縮の際の膝蓋骨関節面と大腿骨関節面の接触面の変化を招き。圧の集中が起こります。

 

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大腿四頭筋の筋力低下の運動学的評価

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大腿四頭筋において、膝蓋骨の安定化の役割の中心を担うのは、内側広筋と外側広筋の バランスがとれていることにあります。
内側広筋の起始は大腿骨粗線内側唇(長頭)、広筋内転筋板(短頭)、停止は膝蓋骨を介して脛骨粗面になります。外側広筋の起始は大腿骨粗線外側唇、大腿骨の後面および下面、停止は膝蓋骨を介して脛骨粗面になります。
これら2つの筋の筋力評価を個別に実施することは困難となります。そのため筋力評価では徒手筋力検査法(MMT)に準じて筋力評価を実施します。

MMTの注意すべき点として,伸展肢位で抵抗をかけるbreak test では,伸展肢位の筋力しか反映していないという点がある. ADL動作やスポーツ動作では,膝関節屈曲位保持が重要になり,その際の大腿四頭筋の筋力が非常に重 要になる,市橋らは,closed kinetic chain (CKC)としての膝伸展筋力と. open kinetic chain (OKC)としての膝伸展筋力の違いを検討した結果,CKCでは膝関節屈曲45°・60°で最大に,OKCでは膝関節屈曲60°・75°で最大となり, 両者とも膝が伸展するにしたがって伸展筋力が低下することを報告している.

運動機能障害の「なぜ?」がわかる評価戦略 P279

このことから、膝関節伸展位の筋力評価のみでは、実際の動作時の筋力を反映できていない可能性もあり、膝関節の屈曲位での筋力評価を行う必要があります。

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大腿四頭筋の筋力増強のポイント

内側広筋の筋力低下が著明な場合、筋力トレーニングにて屈曲位から強い負荷をかけ膝関節伸展運動を行うと、膝蓋大腿関節へのストレスが大きくなってしまい、痛みを強めてしまうことがあります。
内側広筋に対する収縮トレーニングとしては、大腿四頭筋セッテイングを行うことが有効になります。股関節肢位を変化させながら、内側広筋の収縮が入りやすい肢位を探索しながら行います。

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