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膝前面の痛み(膝蓋大腿関節)と股関節外転筋筋力低下の運動学的評価

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膝関節前面の痛み(膝蓋大腿靱帯)を引きおこす原因のひとつに、股関節外転筋筋力低下があります。今回、膝前面の痛み(膝蓋大腿靱帯)と股関節外転筋筋力低下の運動学的評価について、文献を参考にまとめていきたいと思います。

 目次

膝前面の痛み(膝蓋大腿関節)と股関節外転筋筋力低下の運動学的評価

膝前面の痛みと股関節外転筋筋力低下の関係性

股関節外転筋の筋力低下が存在すると、荷重時に大腿骨が骨盤に対して内転・ 内旋が起こり、膝関節外反が見られます。膝蓋大腿関節症では、中殿筋筋力低下や活動の遅延で、前額面上の骨盤や大腿骨の制御が不十分であるとされており、中殿筋の筋力低下は膝前面の疼痛に関与していることが考えられます。

膝前面の痛みの同定法:膝蓋大腿関節 - 自分でできる体健やかブログ

股関節外転筋筋力低下の運動学的評価

股関節外転筋には中臀筋、小臀筋、大腿筋膜張筋があります。
筋力評価は徒手筋力検査法(MMT)に準じて行います。
股関節外転筋の筋力低下が生じている場合、中臀筋の筋力低下だけでなく、中臀筋と小臀筋が共同して働いているかを把握する必要があります。
膝内側の痛みも股関節外転筋の筋力低下が原因となることがあります。

膝内側の痛みと股関節外転筋筋力低下の運動学的評価 - 自分でできる体健やかブログ

MMTの注意点

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中臀筋および小臀筋のMMTを行う際の肢位は、側臥位にて下肢を中間位より軽度伸展し、骨盤を軽度前方に回旋した位置から行います。
4と5の区別では、5は足部への抵抗、4は膝部への抵抗により区別します。
代償動作としては、体幹側方の筋を用いて骨盤を胸郭の方に引き寄せるように股関節を引き上げようとする動作がみられます。この代償動作を見逃さないためには、体幹外側と股関節の注意深い観察(服は横に払いのけておく)や、大転子上での中臀筋の収縮を触診します。
股関節外旋屈曲による代償動作も見られることがあります。このような代償運動では、股関節屈筋の斜方向の作用が中臀筋の代償をしている可能性があります。
大腿筋膜張筋による代償動作では、テスト開始の時に股関節の屈曲がみられることがあります。

大腿筋膜張筋のMMTを行う際の肢位は、側臥位にて下肢は股関節45°屈曲し、下側の下肢の上を横切ってベッド上に乗るようにします。

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引用・参考文献