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膝前面の痛み(膝蓋下脂肪体)と膝蓋下脂肪体拘縮の運動学的評価

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膝関節前面の痛み(膝蓋下脂肪体)を引きおこす原因のひとつに、膝蓋下脂肪体の拘縮があります。今回、膝前面の痛み(膝蓋下脂肪体)と膝蓋下脂肪体拘縮の運動学的評価について、文献を参考にまとめていきたいと思います。

 目次

膝前面の痛み(膝蓋下脂肪体)と膝蓋下脂肪体拘縮の運動学的評価

膝前面の痛みと膝蓋下脂肪体拘縮の関係性

膝蓋下脂肪体に拘縮では、膝蓋下脂肪体が膝蓋骨や半月板に付着しているため、大腿四頭筋の収縮に伴う膝蓋骨の上方への動きや半月板の前方移動が制限されます。すると、大腿四頭筋の強い収縮が必要となり、膝前面に対する伸張ストレスが生じやすくなります。

膝前面の痛みの同定法:膝蓋下脂肪体 - 自分でできる体健やかブログ

膝蓋下脂肪体拘縮の運動学的評価

前途したように、膝蓋下脂肪体拘縮が存在すると、膝蓋骨の動きが制限され、膝関節の運動において大腿四頭筋の過剰な収縮が生じてしまいます。
膝蓋下脂肪体の病変では、膝蓋骨近位部への移動が特に制限されるとされており、大腿四頭筋収縮時の膨隆の有無、膝蓋骨上方への移動の左右差を比較しながら評価を行う必要があります。

膝蓋下脂肪体拘縮に対するトリガー組織判別テスト

膝蓋下脂肪体拘縮を鑑別する検査はありません。
下記のトリガー組織判別テストを用いて、膝蓋下脂肪体拘縮が疼痛に関与しているかの判断材料とします。
対象とする症状は、膝関節伸展(自動)運動時、膝関節屈曲(他動)運動時における膝蓋下の疼痛になります。

①膝関節軽度屈曲位(10°程度)を開始肢位とします。
②膝蓋骨下部で膝蓋靭帯の深層にある脂肪体を深層へ押し込むように指を入れ、近位・遠位、表層に動かします。
解釈:膝蓋下脂肪体の柔軟性に改善が見られ、対象とする症状(膝関節伸展(自動)運動時、膝関節屈曲(他動)運動時における膝蓋下の疼痛)の消失が確認されれば、脂肪体拘縮が問題であったと捉えます。
*膝蓋下脂肪体の柔軟性を獲得することで膝蓋骨の運動を正常化が正常化され、疼痛の軽減がみられます。 
*膝蓋支帯や皮膚の硬さがみられる場合、膝蓋下脂脂肪体に対する刺激が十分でなくなる可能性があります。手術で膝蓋下脂肪体に侵襲を加えた後には、膝蓋下脂肪体に対する柔軟性を獲得していく必要性があります。

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膝蓋下脂肪体の柔軟性獲得のポイント

膝蓋下脂肪体の柔軟性改善の獲得に向けてのポイントは、直接的に徒手誘導したり、膝関節軽度屈曲位にて膝蓋下脂肪体を徒手的に内・外側に圧迫したまま大腿四頭筋の収縮を促すことで、膝蓋下脂肪体の動きが誘導されることになり、柔軟性や滑走性の改善がみられやすくなります。

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引用・参考文献