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膝外側の痛み(腸脛靭帯)と膝関節内反不安定性の運動学的評価

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膝外側の痛み(腸脛靭帯)を引きおこす原因のひとつに、膝関節内反不安定性があります。今回、膝外側の痛み(腸脛靭帯)と膝関節内反不安定性の運動学的評価について、文献を参考にまとめていきたいと思います。

 目次

 膝外側の痛み(腸脛靭帯)と膝関節内反不安定性の運動学的評価

膝関節内反不安定性

腸脛靭帯は膝関節の内反に対する制動作用を有しています。
膝関節内反の不安定性があると、制動力を高めるために腸脛靭帯の緊張が高まり、膝関節外側において圧縮ストレスを生じることにつながります。

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膝関節内反不安定性の運動学的評価:内反ストレステスト

膝関節の内反不安定性の運動学的評価では、内反ストレステストを実施します。
外反ストレステストと同様で、膝関節屈曲角度によりストレスが加わる部位が変化するため、注意して評価を行います。
膝関節内反強制の主要な静的安定化機構である外側側副靭帯損傷を評価するためには,前十字靭帯や後十字靭帯の張力が反映されにくい30°屈曲位で検査を行うことが良いと報告があります。
膝窩筋腱・膝窩腓骨靭帯の損傷においては、膝関節60°一90°屈曲位をとると膝関節内反不安定性が大きくなるとされています。また、膝関節120°屈曲位で内反角度が大きくなるとされています。
このことから、膝関節60°一120°で膝関節内反不安定性が大きくなる場合には、膝窩筋腱や膝窩腓骨靭帯の損傷の可能性があります。

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①背臥位にて膝関節内側と下腿遠位部を把持します。
②徒手的に膝関節内反を誘導します。
解釈:疼痛、または膝関節の不安定性が生じると陽性となります。
*膝関節の後外側支持機構(PLS)は内反制動作用を有しており、そこに対して内反を強制することによりストレスを加えています。
*外側側副靭帯損傷の疑いにより検査を行う場合には、膝関節伸展位では前十字靭帯や後十字靭帯の張力が反映されるため、膝関節30°屈曲位で確認していきます。

膝関節内反不安定性に対するリハビリテーションの考え方

膝関節内反不安定性(靭帯損傷による)では、靭帯は静的安定化機構のため、運動療法により治療は不可能となります。
そのため、膝関節内反制動作用のある大腿二頭筋や膝窩筋の筋力増強を行うことで、動的安定化機構の強化を図っていく必要があります。

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文献