自分でできる体健やかブログ

リハビリ専門職(作業療法士)の私が、肩こり、肩の痛み、腰痛、膝痛、骨盤トレーニングなど、「自分でできる」をキーワードに対策方法を伝授します。

膝外側の痛み(腸脛靭帯)と外側広筋の運動学的評価、リラクゼーション

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膝外側の痛み(腸脛靭帯)を引きおこす原因のひとつに、外側広筋の過緊張があります。今回、膝外側の痛み(腸脛靭帯)と外側広筋の運動学的評価、リラクゼーションについて、文献を参考にまとめていきたいと思います。

 目次

 膝外側の痛み(腸脛靭帯)と外側広筋の運動学的評価、リラクゼーション

文献

外側広筋の過緊張

腸脛靭帯は大腿筋膜の最も外側に位置しています。
外側広筋は大腿部の外側を広く覆っており、大腿筋膜に覆われています。
このことから、外側広筋の短縮や過緊張状態があると、大腿筋膜と腸脛靭帯の緊張は亢進してしまいます。
腸脛靭帯炎を引きおこす要因となる脂肪体は、外側は腸脛靭帯、内側を大腿骨外側上顆、近位部は外側広筋からなるスペースにあります。
外側広筋の短縮や過緊張状態は、このスペースを狭くし、結果として脂肪体への圧縮ストレスが大きくなり、疼痛の原因になることが考えられます。

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外側広筋の運動学的評価

 

外側広筋の過緊張を評価するには、触診を行います。

 外側広筋のうち外側筋間中隔から起始する一部の繊維(外側斜広筋)は、薄い腱膜となって、外側膝蓋支体や腸脛靭帯に合流する。外側広筋の過緊張により膝蓋骨外側に付着する外側膝蓋支体の緊張が亢進し、膝蓋骨の外側変位が起こる可能性がある。

 運動機能障害の「なぜ?」がわかる評価戦略 P277

このようなことから、外側広筋の過緊張をみるには、膝蓋骨のアライメント評価を行うことも重要です。

外側広筋のトリガー組織判別テスト

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①背臥位にて膝関節屈曲を行います。その際、外側広筋を後内側方向に誘導します。
解釈:外側広筋の圧痛消失し、腸脛骨靭帯の過緊張軽減がみられれば、外側広筋の過緊張が原因と考えます。
*外側広筋の緊張低下により、外側広筋を覆う大腿筋膜の緊張低下がみられます。
*腸脛靭帯の過緊張では、中臀筋や大腿筋膜張筋などの股関節外転筋の影響も大きいため、外側広筋のリラクゼーションを行っても腸脛靭帯の緊張の変化がなければ、それらの評価も行います。

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外側広筋のリラクゼーション

外側広筋のリラクゼーションは以下の手順で行います。
①外側広筋を把持します。
②膝関節の自動屈曲運動を行い、その際大腿部前外側から大腿後面に向かい、外側広筋の滑走を促すように誘導します。

 外側広筋の柔軟性について

外側広筋の柔軟性低下は、膝蓋骨の運動を妨げ、膝前面の痛みの原因となることがあります。
超音波画像診断装置では、膝屈曲時に外側広筋は後内側への移動が確認されており、柔軟性の改善においては、筋の長軸方向だけではなく、横断方向への柔軟性も得られるようにしていく必要があります。

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