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リハビリ専門職(作業療法士)の私が、肩こり、肩の痛み、腰痛、膝痛、骨盤トレーニングなど、「自分でできる」をキーワードに対策方法を伝授します。

痙縮・筋緊張亢進と上肢装具ー拘縮への対応ー

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痙縮・筋緊張亢進に対する装具療法では、筋の防御性収縮を避けながら弱い負荷で長時間持続伸張させることが必要です。装具にはストレッチ用、筋促通用、痙性緩和用などがあり、対象者の状態により使い分けていく必要があります。今回、痙縮・筋緊張亢進と上肢装具について、文献を参考にまとめていきたいと思います。

 目次

 痙縮・筋緊張亢進と上肢装具

痙性麻痺と関節可動域制限(拘縮)

痙性麻痺による関節可動域制限(拘縮)に対しては、筋の防御性収縮をできる限りさけながら、弱い負荷で長時間の持続的な伸張が必要になります。
装具療法では、このような伸張を行うことができますが、一方で過度の矯正による疼痛、皮膚損傷、装着不快感、破損には注意を払う必要があります。
装具療法はボツリヌス療法との併用により効果を上げることにつながります。

痙縮・筋緊張亢進と上肢装具(ストレッチ用)

ストレッチ用の上肢装具にはタウメル継手式手指関節装具があります。

 基本構造は、プラスチック(コポリマー/ポリプロピレン3mm)とその内面にウレタンスポンジ3mmを使用し、手関節継手にタウメル継手を用いたもので、重量は約500gである。手関節と指関節を同時に伸展位に矯正することができるもので、装着は手関節は屈曲位にし、指関節は伸展位で装着し、その後手関節と指関節を同時に徐々に伸展位に矯正する。

 南里 悠介ら「痙縮に対する装具療法」Journal of CLINICAL RRHABILITATION Vol.26 No.7

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ギアがついており無段階に調節できますが(自力でも)、重量が重いことや運動時にフリーにできないことなどデメリットもあります。
費用は約7万で、身体障害者手帳使用し1割負担、医療保険で3割負担となります。

肘装具ではタウメル継手式の他に、ダイヤルロック式、ファンロック式などがあります。ダイヤルロック・ファンロック式は角度の微調整ができず、角度調節する際に手間もかかります。

前腕装具では継手にウルトラフレックスコンポーネントの前腕回内・回外矯正用継手(ラチェットギア)の使用で前腕回外位に矯正可能になります。

パンケーキ型手指保持装具は手指、手関節の良肢位保持、拘縮予防に使用されます。
すでに拘縮がある場合、手関節継手付き手指装具により徐々に拘縮の矯正を行います。
手指拘縮には「ミラクルグリップ」が拘縮改善につながる可能性があります。

happyhealth.hatenablog.com

 

痙縮・筋緊張亢進と上肢装具(筋促通用)

筋促通用には、スパイダースプリントや3点つまみワイヤー式手指装具があります。
これらは、手指の回復過程で集団屈曲はできるが集団伸展が不十分な場合に、手指の伸展を助けてくれます。
手関節伸展の保持が困難な場合、3点つまみワイヤー式長対立型を使用します。
これらは安静時は手指伸展位保持しながら、つまみ動作を行うことが可能です。また、ピンチ動作からリリースする際、手指伸展の促通効果が得られる可能性もあります。

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 引用・参考文献

南里 悠介ら「痙縮に対する装具療法」Journal of CLINICAL RRHABILITATION Vol.26 No.7