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脳卒中片麻痺者の握力の鍛え方、リハビリ方法

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脳卒中片麻痺者では、筋出力の低下や筋出力の維持が困難となり、握力の低下がみられます。今回、脳卒中片麻痺者における握力の鍛え方、リハビリ方法について、文献を参考にまとめていきたいと思います。

 目次

 脳卒中片麻痺者の握力の鍛え方、リハビリ方法

チューブ絞り

マヨネーズやケチャップの容器はどんな握り方であってもチューブから絞り出すことが可能であり、握力強化の方法としては導入しやすい課題です。
マヨネーズやケチャップの中身は糊のようなもので代用することで、何度も動作を行うことが可能になります。
筋出力の向上と、出力の維持には、強く握り、何度も繰り返してチューブの中身を最後まで絞り出すことにあります。
中身の出るスピードや1回の出力に対する絞り出した量などは目に見える成果であり、さらなる出力向上の助けになります。

タオル絞り

タオル絞りも握力強化には導入しやすい課題です。
秤の上に湯(または水)を入れた洗面器を置き、タオルを浸して両手でタオルを絞り、洗面器から湯を少なくしていきます。
タオル絞りの動作を分析すると、両手動作で交差して前腕回内位で絞ります。
タオルを確実に絞るには小指で確実に握る必要があり、小指、環指、中指にて強く握りこむ必要があります。
少指での握りこみが弱い場合、タオルが手からずれて逃げてしまいます。その場合、タオルの端に小さいタオルで作った団子を紐で括りつけ、その部分を麻痺側の小指の外に出して握り締めるようにします。

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洗体(タオルこすり)

丸めたタオルを体にこすりつけることは、手指に様々な方向からの力が加わるため握力強化に向いています。
手指に持続して出力していないと、タオルが手から逃げてしまいます。
タオルは手指の間すべてから出ているようにしてつかむことで手指と手掌による握りを確実にしていきます。手指の間に感覚入力できるようにするためです。

体でなくても、大きな立体物をタオルを握りながらふくことで綺麗にするような形で練習を行います。

傘の柄(棒)を持つ

傘の柄の保持では、風の力の逆方向に手の向きを調整しながら、握る力を出力し続ける必要があります。
棒を使用し、棒に紐などで重りをまきつけ(0.1kgから)、重りを上にして棒の下側を把持し、歩きます。歩くことで棒が揺れ、変化に対応しながら出力を維持する必要があります。

徒手的な握力強化方法

①セラピストの手指(母指以外)を強く握ってもらい、セラピストは患者の橈側方向から手を抜き取るようにします。
②抜き取るときに、セラピストは手指を外転し、患者の握っている指を開かせるように力を入れます。
③さらに、前腕回内外を繰り返しながら抜いていきます。
①〜③を行うと、患者の手の中でセラピストの手が逃げ出す感覚を与えることができ、患者は反射的に強く握ろうとし、筋出力が向上しやすくなります。

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④動作中前腕の中枢端を肘関節伸展方向に押すことで、肘関節・肩関節屈曲と連動することで、さらに強い筋出力を発揮することができます。

片麻痺者向けの握力改善グッズ

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参考文献