自分でできる体健やかブログ

リハビリ専門職(作業療法士)の私が、肩こり、肩の痛み、腰痛、膝痛、骨盤トレーニングなど、「自分でできる」をキーワードに対策方法を伝授します。

脳卒中片麻痺者における安静用(痙性抑制)スプリント

【スポンサーリンク】

脳卒中片麻痺者におけるスプリント療法では、筋の随意的収縮獲得までの良肢位保持や、筋の生理的長さの保持、浮腫のコントロールなどの目的で使用されます。今回、脳卒中片麻痺者における安静用(痙性抑制)スプリントについて、文献を参考にまとめていきたいと思います。

 目次

 脳卒中片麻痺者における安静用(痙性抑制)スプリント

安静用スプリント

安静用スプリントは夜間、昼間問わず使用できるもので、原則24時間使用できるものが必要です。

 

 睡眠中は筋緊張が軽減・低下し、変形の恐れは少ない、また、装着による違和感により、昼夜逆転する高齢の利用者を考えると脳血管障害患者の安静用スプリントは昼間装着したほうがよいと考える。

手のスプリントのすべて 第3版 P94

機能回復が予測できる場合、関節を保持する運動域が回復しても、機能的な肢位にスプリントで保持する必要があります。
発症早期から筋緊張が亢進してきた場合には、手関節、手指の関節をより伸展位にて保持する安静用スプリントを装着する必要があります。

【スポンサーリンク】
 

痙性抑制スプリント

痙性麻痺に対するスプリントの目的は、痙性麻痺筋群に対し、外部から入る刺激を撃る限り抑制し、痙性を最小限に抑えることです。これは、筋を持続的かつ静かに伸張し、筋緊張を抑制する方法になります。

安静用スプリントと関節の肢位

安静用スプリントでは手指を良肢位に保つためのものです。
良肢位(安静肢位)とは、手を机の上に軽く置いた時の手の状態で、屈曲・伸展筋ともリラックスした状態をいいます。
なお、機能的肢位とはやや屈筋が伸張され、常に筋収縮の準備ができている状態を指します。

関節拘縮がある場合の対応方法

手指に関節拘縮(屈曲拘縮)がある場合、「ミラクルグリップ」という商品が利用できます。
ミラクルグリップは反発性のよい素材(ポリエチレン)を使用しています。

ミラクルグリップを握ることにより、ポリエチレンの開こうとする力が常に抵抗し、無意識レベルで手指の反復運動を行うような刺激が脳に伝達する効果があります。
ミラクルグリップを1日24時間装着を1〜2ヶ月継続した結果、約8割程度の対象者に拘縮が改善した(おそらく程度は様々)とされています。
拘縮だけでなく、悪臭や感染症も防ぐことができる点においても優れているといえます。

関節拘縮の原因と「ミラクルグリップ」による手指拘縮改善への効果 - 自分でできる体健やかブログ

安静用スプリント(市販品)とミラクルグリップ

【スポンサーリンク】