自分でできる体健やかブログ

リハビリ専門職(作業療法士)の私が、肩こり、肩の痛み、腰痛、膝痛、骨盤トレーニングなど、「自分でできる」をキーワードに対策方法を伝授します。

膝内側の痛みと下腿三頭筋の筋力低下の運動学的評価

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膝内側の痛みの原因のひとつとして、下腿三頭筋の筋力低下が考えられます。鷲足の構成筋(縫工筋、薄筋、半膜様筋)は下腿筋膜に付着しており、下腿三頭筋の筋力低下があるとそれを代償するように過剰収縮が起こります。これが鷲足炎や筋性疼痛の原因となります。今回、膝内側の痛みと下腿三頭筋の筋力低下について、文献を参考にまとめていきたいと思います。

 目次

 膝内側の痛みと下腿三頭筋の筋力低下の運動学的評価

引用・参考文献

膝内側への伸長ストレスと下腿三頭筋の筋力低下の運動学的評価

膝内側(鷲足)の伸長ストレスが出現する原因のひとつとして、下腿三頭筋の筋力低下があります。
鷲足を構成する筋群(縫工筋、薄筋、半膜様筋)は下腿の筋膜に付着しており、下腿三頭筋(腓腹筋)の筋力低下が起こると鷲足構成筋群を過剰に収縮させることにより下腿筋膜の筋緊張を高めるようにして、腓腹筋への筋力低下を代償します。
すると、鷲足構成筋の機能低下を引き起こしたり、鷲足付着部への伸長ストレスが高まり、鷲足炎が生じる可能性が高くなります。
下腿三頭筋と半膜様筋は膝関節伸展の制動作用があり、下腿三頭筋に筋力低下があると、半膜様筋の過剰収縮を引き起こし、筋性疼痛を招く可能性が高まります。

 

下腿三頭筋の筋力低下の運動学的評価

下腿三頭筋の役割として、

足関節底屈筋は、歩行や走行において身体重心の前方への移動を制御し、上方への移動を促す上で重要になる。歩行の立脚中期から立脚後期にかけて生じる ankle rockerと forefoot rockerにおいて、下腿の前傾(足関節背屈運動)が生じる。重力によって下腿が前方に倒れていくわけだが、この下腿の前傾を制御するのが下腿三頭筋である。

運動機能障害の「なぜ?」がわかる評価戦略 P319

とあります。

happyhealth.hatenablog.com

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踵の最大挙上運動(つま先立ち)を100%とした時、腓腹筋は78%、ヒラメ筋は86%の筋活動が要求されるとの報告があります。
歩行時にヒラメ筋の遠心性収縮力が十分でないと、下腿前傾の安定した制御が困難となり、大腿四頭筋ハムストリングスの筋活動が過剰になりやすくなります。
変形性膝関節症では、大腿四頭筋ハムストリングス腓腹筋の同時収縮が特徴的ですが、下腿三頭筋の筋力低下はこのような同時収縮をさらに高めてしまうことになります。

下腿三頭筋の徒手筋力検査(MMT

足関節底屈筋力の評価として、段階5には、片脚立位で25回以上の踵持ち上げ動作(つま先立ち)を25回以上行うことができれば良いとされています(新・徒手筋力検査法(第9版))。
踵の持ち上げ動作を25回行うことは、足底屈運動の最大筋活動の60%を引き出しており、健常者では25回が平均的な繰り返し可能な回数であったということから「段階5」が設定されています。

常歩行では最大筋力の約25%が必要とされ、これは踵上げでは5〜10回程度の繰り返す運動に相当する。この程度の回数しかできない症例では、1歩ごとに本人の最大筋力を用いることになるため、疲労により正常な歩行を持続することが難しくなる。

運動機能障害の「なぜ?」がわかる評価戦略 P319

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