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高齢者用ソーシャル・サポート尺度の概要と評価方法、結果の解釈

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リハビリテーションやケアマネジメントにとって、高齢者の健康維持や社会的な関係性を維持していくことは大切な視点になります。サポートしてくれる人、手段があると身体的な制限があっても生活を維持していくことができるためです。今回、高齢者用ソーシャル・サポート尺度の概要と評価方法、結果の解釈について、文献を参考にまとめていきたいと思います。

 目次

 高齢者用ソーシャル・サポート尺度の概要と評価方法、結果の解釈

高齢者用ソーシャルサポート尺度の概要

ソーシャルサポートは、心身の健康維持や社会的関係性の維持にとって重要です。
ソーシャルサポートは対人関係における「援助」に対して焦点を当てています。
高齢者用ソーシャル・サポート尺度は、その内容を情緒的なものと手段的なもの、さらにはネガティブサポート(サポート提供側の意図と受けてにもたらされる結果の不一致)を含んでいます。
「配偶者以外の同居家族」「別居の子どもまたは親戚」「友人・知人・近隣の人など」の3種類の対人関係に対して、サポートが得られる度合いを測定します。
面接を通して行われ、対象は高齢者一般となります。
情緒的サポート、手段的サポート、ネガティブサポートの3種類のサポート各4項目で、合計12項目があります。
なお、配偶者のサポートは本尺度には含まれていないため、別途調査が必要になります。

評価方法

各項目につきサポート提供者が「いる」:1点、「いない」:0点とします。他の選択肢には「わからない」もあります。
基本は「はい」「いいえ」で答えてもらい、どうしても回答不能な場合に「わからない」とし、欠損値とします。
項目(2)、(3)、(8)は実際の経験があればそれに基づき回答してもらいます。
下位尺度別に合計点を算出します。

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評価項目
*( )に①、②、③の項目の言葉を入れ替えて質問していきます。
①(ご主人)(奥様)以外の同居のご家族
②別居の子どもまたはご親戚
③友人、知人、近隣の人など
*単身あるいは老人夫婦のみの場合、①は非該当とし、②から質問を始めます。

(1)( )のなかに、心配事や悩み事を聞いてくれる人はいますか。

(2)もし仮に、あなたが病気で数日間寝込んだ時に、( )のなかに、看病や世話をしてくれる人はいますか。

(3)もし仮に、あなたが病気で1ヶ月くらい寝込んだ時に、( )のなかに、看病や世話をしてくれる人はいますか。

(4)( )のなかに、あなたをいらいらさせたり怒らせる人はいますか。

(5)( )のなかに、あなたに気を配ったり思いやったりしてくれる人はいますか。

(6)( )のなかに、あなたに文句や小言を言う人はいますか。

(7)( )のなかに、あなたを元気づけてくれる人はいますか

(8)もし仮に、まとまたお金が必要になった時に、( )のなかに、貸してくれる人はいますか。

(9)( )のなかに、あなたの世話をやきすぎたり余計なお世話をする人はいますか

(10)( )のなかに、あなたをくつろいだ気分にしてくれる人はいますか。

(11)( )のなかに、留守の時やちょっとした用事を頼める人はいますか。

(12)( )のなかに、あなたに面倒をかけすぎる人はいますか。

結果の解釈

情緒的サポートには項目(1)(5)(7)(10)があてはまります。
手段的サポートには項目(2)(3)(8)(11)があてはまります。
ネガティブサポートには項目(4)(6)(9)(12)があてはまります。
各下位尺度の男女別平均値は以下のようになります。

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出典:心理測定尺度集Ⅲ

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引用・参考文献