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リハビリ専門職(作業療法士)の私が、肩こり、肩の痛み、腰痛、膝痛、骨盤トレーニングなど、「自分でできる」をキーワードに対策方法を伝授します。

膝内側の痛みと膝関節外反不安定性の運動学的評価

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膝内側(内側側腹靭帯、半膜様筋・腓腹筋内側頭)の痛みの原因のひとつとして、膝関節の外反不安定性が関与します。今回、膝内側の痛みと膝関節外反不安定性の運動学的評価について、文献を参考にまとめていきたいと思います。

目次

膝内側の痛みと膝関節外反不安定性の運動学的評価

膝内側の伸長ストレスが出現する原因として、膝関節外反不安定性があります。

膝関節外反の主要な静的安定化機構であるMCLが損傷すると、動的安定化機構である半膜様筋・腓腹筋内側頭などの筋による制動が必要となり、筋性疼痛を惹起することが考えられる。

運動機能障害の「なぜ?」がわかる評価戦略 P242

膝関節外反の不安定性の運動学的評価

膝関節外反の不安定性を評価するには、「外反ストレステスト」を実施します。
屍体の膝を用いたものでは、膝関節屈曲30°で外反の不安定性が増大したとの報告があります。
膝関節30°屈曲位では、前十字靭帯の張力の影響を最小にできるため、内側側副靭帯の不安定性が正確に評価できるとされています。
膝関節後内側関節包の切除では、膝関節伸展位において外反の不安定性が大きくなると報告があり、外反ストレステストを行う際には膝関節屈曲角度に注意しながら、膝関節屈曲30°では内側側副靭帯損傷、膝関節伸展位では前十字靭帯や膝関節後内側関節包の損傷を考えます。
外反ストレステスト実施に際しては、膝関節内側裂隙の開大感も評価します。
膝関節内側裂隙の開大距離は以下になります。単位はmm。

屈曲角度

正常

Ⅱ度損傷

Ⅲ度損傷

3.08±0.94

5.36±2.33

7.80±2.45

30°

2.84±0.85

7.52±1.06

11.12±2.58


外反ストレステスト

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①背臥位にて膝関節外側と下腿遠位部を把持します。
②膝関節外反を誘導します。
解釈:疼痛、膝の不安定性出現すれば陽性となります。
*内側側副靭帯は外反制動機能を有しますが、そこに対して外反を強制することにより伸長ストレスを加えています。
*筋緊張が高くなっていると、靭帯による外反制動機能の評価が正確にできません。
 筋緊張を低下させてから実施するようにします。
*膝関節屈曲角度によりストレスが加わる部位が変化するため、屈曲角度を変えて行う ことが大切です。

外反不安定性対するリハビリテーション

内側側副靭帯は静的安定化機構であるため、損傷による外反不安定性に対して直接的にリハビリテーションを行うことは不可能です。
そこで、動的安定性に関して鷲足の筋や半膜様筋、腓腹筋内側頭の筋力強化により安定性を改善していきます。
また、膝関節外反が出現しにくい動作を獲得するために、股関節や足関節などぜんたいのアライメントを把握しながら行っていきます。

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引用・参考文献