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リハビリ専門職(作業療法士)の私が、肩こり、肩の痛み、腰痛、膝痛、骨盤トレーニングなど、「自分でできる」をキーワードに対策方法を伝授します。

膝内側の痛みと鷲足の疼痛誘発テスト

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膝内側の痛みの原因として、鷲足が考えられます。今回、膝内側の痛みと鷲足の疼痛誘発テストについて、文献を参考にまとめていきたいと思います。

 目次

 膝内側の痛みと鷲足の疼痛誘発テスト

引用・参考文献

膝内側への伸張ストレスと鷲足

膝内側への力学的ストレスとして、伸張ストレスがあります。

大腿脛骨関節が外反強制されることで、膝内側には伸張ストレスが加わる。X脚変形の場合や膝内側の軟部組織の伸張性が低下している場合、あるいはその両方が混在した時、膝内側へのストレスは増強する。

運動機能障害の「なぜ?」がわかる評価戦略 P235

伸張ストレスにより疼痛が発生する原因の一つに、鷲足に由来する機能障害があります。

鷲足の構成と、疼痛発生のメカニズム

鷲足は、縫工筋、薄筋腱、半腱様筋腱の停止部が収束している部分をさします。
縫工筋は上前腸骨棘から起始し、脛骨粗面内側に停止します。支配神経は大腿神経で、股関節屈曲・外転・外旋に作用します。
薄筋は恥骨結合〜恥骨下枝から起始し、脛骨粗面内側、下腿筋膜に停止します。支配神経は閉鎖神経で、股関節内転、膝関節屈曲、下腿外内旋に作用します。
半腱様筋は坐骨結節から起始し、脛骨粗面内側、下腿筋膜に停止します。支配神経は脛骨神経で、股関節伸展・内転、膝関節屈曲、下腿内旋に作用します。

縫工筋はその構造から、膝関節外反や下腿外旋のアライメントとなると、鷲足の過剰な筋収縮が起こり、付着部の伸張ストレスによる変性、鷲足部滑液包(鷲足と脛骨の間に存在)への摩擦ストレスが生じ、疼痛発生の要因となります。
鷲足の筋は下腿筋膜に付着しており筋収縮で下腿筋膜の緊張を高めますが、腓腹筋の筋力低下があると、鷲足の筋が過剰緊張して代償するため、鷲足の炎症を引き起こします。

鷲足の触診

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脛骨内側を指標にして触診していきます。
縫工筋は、股関節屈曲・外転・外旋を行わせ、筋収縮を確認して同定します。
薄筋は最も内側にあるため、股関節の他動外転により伸張するので、その緊張を触知して同定します。
半腱様筋は膝窩の内側の腱の中で最も後方かつ外側にあり、膝関節屈曲により最も後方へ出る腱を触知して同定します。
鷲足部の触診にとどまらず、各筋の筋腹の圧痛を確認していくことが大切です。

鷲足の疼痛誘発テスト:トリガー筋鑑別テスト

①薄筋は背臥床位、股関節外転・伸展位、半腱様筋は背臥位で股関節内転・屈曲位、縫工筋は側臥位で股関節内転・伸展位を開始肢位とします。
②大腿遠位部を把持と下腿遠位部を把持し、他動的に膝関節を伸展させます。
解釈:膝関節伸展に伴い疼痛誘発で陽性となります。
*鷲足を構成する筋の股関節の伸張位をとり、膝関節伸展により疼痛の原因筋を鑑別します。

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