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肩上方の痛みと運動学的評価:肩甲上腕関節の不安定性

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肩上方の痛みを訴える場合、運動学的要因のひとつとして肩甲上腕関節の不安定性が考えられます。肩甲上腕関節の不安定性により棘上筋・棘下筋の損傷や機能低下が起こっていることが考えられます。今回、肩上方の痛みと運動学的評価として、肩甲上腕関節の不安定性について、文献を参考にまとめていきたいと思います。

 目次

 肩上方の痛みと運動学的評価:肩甲上腕関節の不安定性

棘上筋・棘下筋の損傷、機能低下と肩甲上腕関節の不安定性の関係

肩上方に痛みを訴える場合で、疼痛誘発テストにより棘上筋や棘下筋の損傷や機能低下が考えられる場合、肩関節機能低下の原因のひとつとして肩甲上腕関節の不安定性が考えられます。

肩甲上腕関節の不安定性が存在すると、静的安定化機構(肩関節包靭帯)の機能低下を動的安定化機構により代償するため棘上筋や棘下筋の筋活動が高まります。このようなことが続くと、棘上筋や棘下筋の圧痛が増強し、筋力低下を引き起こすことがあります。
また不安定性が強い場合、挙上位での安定性低下により正常な関節運動が起こらず、インピンジメントの原因となることがあります。

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肩甲上腕関節の評価の概要

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前途の通り、静的安定化機構の低下を動的安定化機構により代償しようとするため、棘上筋や棘下筋の筋活動が高まり、場合によっては筋スパズムが増強することがあります。

関節の安定性は、関節包内が陰圧化されていることに加え、靭帯や関節包、筋などの軟部組織が伸張されたときに元の長さに戻ろうとする性質(弾性)により生み出される。そのため、各組織が伸張されたほうが張力は大きくなり、より安定に寄与することになる。

運動機能障害の「なぜ?」がわかる評価戦戦略 P25

そのため、不安定性を評価する検査によりどの組織の緊張をみているかを理解しておくことが重要です。

肩甲上腕関節の評価:anterior apprehension test & relocation test

①座位あるいは背臥位にて肩関節90°外転位を開始肢位とします。
②検者はそれぞれの手で、上腕全体(包み込むように)を把持し、被検者の肩関節前面に置きます。
③他動運動にて肩関節90°外転位での最大外旋運動を行います。relocation testでは肩関節前面に位置している手は前方から後方に圧迫を加えます。
解釈:anterior apprehension testでは脱臼の恐怖感の訴えがあれば陽性、relocation testでは圧迫を加えると不安感が軽減すれば陽性となります。
静的安定化機構(肩関節包靭帯)の機能低下で、特に中・前下関節上腕靭帯の緊張の低下が考えられます。

肩甲上腕関節の評価:load and shift test

①背臥位にて肩関節30°〜90°外転位を開始肢位とします。
②それぞれの手で上腕骨頭、肩甲骨と鎖骨を把持し、上腕骨を前方に押し出します。
解釈:不安定感の訴えがあれば陽性となります。

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