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リハビリ専門職(作業療法士)の私が、肩こり、肩の痛み、腰痛、膝痛、骨盤トレーニングなど、「自分でできる」をキーワードに対策方法を伝授します。

関節リウマチと心理:MASを用いた不安の評価

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関節リウマチでは、全身の関節痛は対象者の心理状態に影響する考えられており、そのため対象者の心理状態を把握することは重要な評価項目となります。今回、関節リウマチの心理状態の把握として、MASを用いた不安の評価について、文献を参考にまとめていきたいと思います。

 目次

 関節リウマチと心理:MASを用いた不安の評価

関節痛と心理

関節リウマチでは関節の変形が軽度なうちは痛みや疲労感を周囲の人に理解してもらいにくく、孤独感を抱くことがあります。
中伊豆温泉病院リウマチセンターの調査(発症からあまり時間がたっておらず、ADLが自立した患者で、リハビリテーション目的の入院から退院して3ヶ月経った時点)では、多くの人が将来への不安を抱き、「症状の悪化」「介護」「経済面」などの不安を持っていることがわかりました。
また、さらなる変形の進行により周囲との差別感を抱く人も存在する可能性もあります。
このようなことから、対象者の不安状態を把握する評価の重要性が挙げられます。

MAS(顕在性不安尺度)の概要と評価方法

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以下の質問項目に、『はい・いいえ』で答えてください。

1.便秘や下痢で困ることはあまりありません。

2.時々、他人に言えないような悪いことを考えます。※

3.私はよく自信に欠けていると思います。

4.すぐに私は泣いてしまうほうです。

5.悩みや困ったことがあると、大量に汗をかきます。

6.私は他の人よりも神経質だとは思いません。

7.私はいつでも本当のことを言うとは限りません。※

8.小さな事で、慌てたりうろたえます。

9.時々、眠れなくなるほど興奮します。

10.平均以上の恥ずかしがりやではないと思います。

11.絶えず、空腹感があります。

12.心配で夜眠れません。

13.人前で赤面するのではないかと不安になる事があります。

14.私は小さなことにもすぐ興奮します。

15.待たされるとすぐにイライラします。

16.その日のうちにやるべきことを、すぐ延期します。※

17.物事を必要以上に難しく考えます。

18.私は権威者(偉い人)と知り合いになれば、自信を持てると思います。

19.私はほとんどの人よりも、物事に感じやすいほうです。

20.他の人よりも怖いもの知らずで勇気があるほうです。

21.じっと座っていられないくらい、気持ちが落ち着かないことがあります。

22.頭痛はめったに起こりません。

23.自分は役に立たない人間だと思ってしまいます。

24.恥ずかしさで赤面することはほとんどありません。

25.一つの仕事だけに集中することが出来ません。

26.月に何回か下痢をします。

27.手足はいつもほどよく温かいです。

28.急に嘔吐感をもよおします。

29.眠れが途切れがちで早朝に目覚めます。

30.私はいつでも幸福なのです。

31.時々、誰かを口汚く罵倒して辱めてやりたくなります。※

32.私は友人の全ての人を好きなわけではありません。※

33.時々、他人の噂話をします。※

34.危険や困難があれば、その行動をやめてしまいます。

35.お金や仕事のことでいつも悩んでいます。

36.私は自分に優しい人や安全な物でも怖く思ったりします。

37.人生には克服できないほど困難なことが余りに多すぎると思います。

38.私は毎日のように夢を見ます。

39.時々、自分の精神や身体がバラバラになるような不安が襲ってきて、自分が自分でないように感じたりします。

40.仕事や勉強をするときは、いつも緊張しています。

41.選挙のとき、どうでもいい人に投票することがよくあります。※

42.自分も、他の人のように普通の幸福が欲しいと思ったりします。

43.胃腸の具合がいつも悪いです。

44.疲れやすいほうだとは思いません。

45.何かにつけて、ひどく心配し迷い続けます。

46.涼しい気候にもかかわらず、じっとりと汗をかきます。

47.私はいつでも気を張り詰めて生活していて、くつろぐことなんてありません。

48.他人より緊張や赤面がないほうだと思います。

49.新聞を毎日隈なく読み込みます。※

50.普段は落ち着いていて、めったなことでは取り乱しません。

51.何か不幸なことが起こるのではないかと、いつも不安がつきまといます。

52.私は時々、友人にひどく腹をたてます。※

53.本当は何でもない普通のことなのに、過度の心配や不安を感じます。

54.家で食事するときは、非常に行儀が悪くなります。※

55.時々、自分は間違っていて良くないと思うことがあります。

56.自分の能力不足を痛感して、やる前から仕事や勉強を諦めることがあります。

57.ほとんどいつも人間関係や物事についてくよくよと悩み続けています。

58.下品な冗談や雑談が好きで、気晴らしになります。※

59.私は自信に満ち溢れています。

60.胸がドキドキしたり、息切れしたりします。

61.ゲームに対する勝利への執念が強いほうです。※

62.何日かに一度は悪夢でうなされます。

63.気分が悪いと、偏屈になります。※

64.何かしようとするとき、手が振るえることがあります。

65.突然、自分が何をしてよいか分からなくなり、パニックになります。


『はい』を1点、『いいえ』を0点とすると、下のような統計的偏差(標準偏差)を示します。※印は、無意味質問ですので、点数はつけません。

うつ病:男24.09±8.03, 女26.32±9.10
不安障害:男21.10±9.71, 女21.528.19
統合失調症:男15.03±8.60,女19.89±9.49
正常者:男11.39±7.53,女14.19±7.42

不安な心理と身体の不調の簡易なチェックシート カウンセリングルーム:Es Discovery/ウェブリブログ

MASと関節リウマチ

中伊豆温泉病院リウマチセンターの調査(入院中の女性60人:平均年齢57.7歳、平均罹患年数14年)では、MASの平均19.5点で同年代の健常女性の得点と検定上の有意差は認められなかったとのことです。
この結果について、

RA患者には生来的なリウマチ気質は存在しないという従来の報告と一致するが、visual analogue scaleを用いてMASの高い群と正常群を比較すると、下肢の機能障害、薬の副作用、経済的問題、家族への気兼ねという項目で差を認めている。

 

とあります。このことからも、精神的側面の評価とサポートが重要になります。

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引用・参考文献

これでできる リウマチの作業療法 南江堂 1996