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慢性関節リウマチの関節痛と天気の関係

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関節リウマチ患者の関節痛や、神経痛・慢性炎症の再燃による痛みは、天気によって変化することはよく知られていることです。このような天気に支配される痛みを天気痛といいます。今回、慢性関節リウマチの関節痛と天気の関係について、文献を参考にまとめていきたいと思います。

目次

慢性関節リウマチの関節痛と天気の関係

気象病について

気象条件により病状が悪化することの多い疾患のひとつに関節リウマチが含まれますが、これらを気象病と呼びます。
体調の変化をきたしやすい天気の状態として、
①急な風向きの変化
②天気の急変
③雨が降る前
④低気圧が近づく前
⑤気圧の変動
⑥急な湿気の変化
などがあり、これらは前線の通過する際の気象要素の変化とよく一致するとされています。

リウマチの関節痛と天気の関係

古い調査(1926-29)になりますが、R.Feigeらによると、天気図とリウマチ患者の痛みの発現の調査では、寒冷前線の影響が強いこと、寒帯性気団が熱帯性気団よりも影響が少ないこと、天気痛はリウマチ患者が突然の気象変化に素早く対応できないことによるもの、リウマチ患者はある限られた範囲内でのみ天気予報ができること、前線通過の際には症状に見合った投薬などの処置を必要とすることなどを述べています。
また、これらは安静臥床の患者においても軽度ながら自覚症状があるとされています。
今堀の調査によると、

低気圧および不連続線が西から接近してくれば痛みは次第に増強し、東に去ると痛みは急激に軽減する。低気圧の去来による変化がいっそう著しい。

高気圧が西から接近してくるとともに痛みは軽くなる。東に去るとふたたび増強し、低気圧通過時と逆の関係を示す。

 

とあります。また、

リウマチ痛は低気圧の接近、前線通過・湿気で増加するともいわれ、座骨神経痛が集団的に増強するのは、低気圧の暖域にあって、南風の強い場合と、寒冷前線通過前の南風の強い場合に限られているという報告もある。

 

とあります。

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天気痛のメカニズム

前線(低気圧)の接近による減圧で、体内にヒスタミンヒスタミン様物質が動員し、体内に水分が溜まり、平滑筋の収縮や血管透過性・炎症反応増強により天気痛が誘発するとの説があります。
自律神経系への影響では、気象変動によりはじめは副交感神経の感受性が亢進し、次ぎに交感神経の感受性が亢進するとされています。前線による気団の交代では、生体の調節機能が最大に働く必要があり、免疫が不安定なリウマチ患者では症状が発現しやすいとされています。
他にも、天気の変動というストレスに対する過剰防衛という説もあります。

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引用・参考文献

臨床リハビリテーション 慢性関節リウマチ 医歯薬出版 1990