自分でできる体健やかブログ

リハビリ専門職(作業療法士)の私が、肩こり、肩の痛み、腰痛、膝痛、骨盤トレーニングなど、「自分でできる」をキーワードに対策方法を伝授します。

10m歩行テストの概要、評価方法、結果の解釈(カットオフ値)

【スポンサーリンク】

歩行障害の評価には定量的評価と定性的評価があります。定量的評価では機器をもちいて時間・空間・運動学・運動力学・運動生理学・神経生理学的に評価を行います。定性的評価では動作観察により安定性、自立度、実用性の評価を行います。今回、歩行の評価バッテリーとカットオフ値について、文献を参考にまとめていきたいと思います。

 目次

10m歩行テストの概要、評価方法、結果の解釈(カットオフ値)

10m歩行テスト

「10m歩行テスト」は、一定の距離(10mが一般的)を自由歩行、あるいはできるだけ速く歩いた際の所要時間を評価し、速度を算出します。

10m歩行テストは、歩行速度、歩幅、ケイデンスといった歩行の遂行能力を簡便に評価することができ、強く推奨されている。

Journal of CLINICAL RIHABIRITATION Vol.26 No.1 2017.1

評価項目は時間(歩行速度)、歩数、歩行率、歩幅などがあります。3回計測し、平均値を算出します。装具や杖の使用も可能です。
急性期では実施困難なことが多いですが、比較的早期から繰り返して評価可能な対象者の場合、歩行能力の評価としては最適です。
臨床では痙縮治療における歩容の変化や、歩行速度の変化を評価するために用いいられることも多くあります。

【スポンサーリンク】
 

評価方法

自由歩行、最大速度のどちらを計測するかにより声かけ方法は異なり、前者であれば「これからあなたにとって快適な速さで歩いているスピードを計測します。「はい」と合図があったらまっすぐ向こうの踏切まで歩いてください」と指示し、後者であれば「これからあなたにとってできる限りの速さで歩いているスピードを計測します。「はい」と合図があったらまっすぐ向こうの踏切まで歩いてください」と指示します。
テスト実施の際は踏切の2(3)m手前から歩き始め、向こう側のラインを超えても2(3)m歩き続けることが重要です。

結果の解釈

健常者における自由歩行(快適歩行)速度は1.0〜1.5m/秒で、一般的に0.8m/秒であれば屋外歩行自立可能なレベル、0.4m/秒だと屋内での歩行が実用レベルだとされています。
Brandstarterによると、Brunnstrom Stage5の患者で歩行速度は0.40m/秒、坂本(1978)によると、日常生活に不便を感じない程度の歩行速度は0.33m/秒、稲坂(1989)によると、職場復帰を目指すのに必要な歩行速度は0.67m/秒だとされています。
また実社会において必要な歩行速度としては、130箇所の横断歩道の実地調査により、1.06〜1.30秒とされており、少なくとも1.0m/秒の歩行速度が必要かもしれません。
なお、わが国における「徒歩何分」という表示には、80m/分、つまり約1.3m/秒となっています。

関連記事

happyhealth.hatenablog.com

happyhealth.hatenablog.com

happyhealth.hatenablog.com

happyhealth.hatenablog.com

happyhealth.hatenablog.com

happyhealth.hatenablog.com

happyhealth.hatenablog.com

参考文献

浅野広大ら「歩行・バランス機能評価」Journal of CLINICAL RIHABIRITATION Vol.26 No.1 2017.1

脳卒中機能評価セミナー・予後予測セミナー 講義資料