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リハビリ専門職(作業療法士)の私が、肩こり、肩の痛み、腰痛、膝痛、骨盤トレーニングなど、「自分でできる」をキーワードに対策方法を伝授します。

自走式簡易型電動車椅子と操作の評価

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電動車椅子は、四肢による車椅子駆動が行えない場合などに選択されるものです。今回、電動車椅子の中でも自走式簡易型電動車椅子と操作の評価について、文献を参考にまとめていきたいと思います。

 目次

自走式簡易型電動車椅子と操作の評価

自走式簡易型電動車椅子とは

自走式簡易型電動車椅子とは、

手動車椅子に電動駆動装置又は制御装置を取り付けた簡便な電動車椅子で、使用者が操作して使用するもの

Journal of CLINICAL REHABILITATION Vol.26 No.1 2017.1

とあります。

駆動方式

駆動方式には駆動輪のハブの部分に電動化装置を組み込むタイプ、駆動輪の車軸に電動化装置を装着するタイプがあります。
電動化装置はほぼすべての手動車椅子に取り付け可能で、標準型の電動車椅子よりもかなり軽量であることが特徴です。なお、標準型電動車椅子では85kg程度、自走式簡易型電動車椅子では30〜35kg程度です。
自走式簡易型電動車椅子のバッテリー装着は工具が必要なく簡単に着脱が行えます。
使用しないときはバッテリーを外して車椅子を折りたたむことができるため、自動車のトランクに乗せることができます。

走行操作方式

自走式簡易型電動車椅子では、ジョイスティックを用いて走行速度と方向をコントロールします。
クラッチがついており、クラッチを切ることで手動車椅子としての利用も可能です。
ジョイスティックの操作ができない場合、タッチセンサーや呼吸器スイッチによる操作での走行も可能です。このコントローラは商品化されており、障害者総合支援法において、補装具の種目に位置付けられています。

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電動アシスト式車椅子

電動車椅子には電動アシスト方式のものがあります。これにより上り坂でもハンドリムを操作しながらでも楽に走行することが可能になります。補助の割合は能力に合わせて調整することが可能です。
脳卒中片麻痺車が片手・片足で操作できる電動アシスト式車椅子も存在します。

自走式簡易型電動車椅子のデメリット

自走式簡易型電動車椅子は、標準型電動車椅子と比較して強度は低くなります。
またキャスターが標準型電動車椅子よりも小さく、段差や凸凹がある道における走行性能に劣ります。

段差に対してスピードを落とさないようでキャスターをぶつけるようにして乗り越えようとすると、その際に加わる衝撃力によってキャスター取り付け部分のフレームが折れ曲がる等の故障が発生することがあるので注意が必要である。

Journal of CLINICAL REHABILITATION Vol.26 No.1 2017.1

自走式簡易型電動車椅子は実用登坂角度が6度で、標準型電動車椅子は8度になります。
自走式簡易型電動車椅子の連続走行距離は、ニッケル水素バッテリーで15km程度、リチウムイオンバッテリーを選択できる機種では30km程度になります。

電動車椅子操作の評価項目

・基本操作
 基本構造の理解
 基本操作

・基本走行
 前進
 後進
 左右への方向転換
 停止
 速度調節
 S字走行
 クランク走行
 方向転換
 坂道走行

・応用走行(屋外)
 歩道の走行
 歩道、車道の区別のない道路での走行
 溝、段差越え
 横断歩道の走行
 道路交通法の理解

・取り扱い
 電動車椅子の立場
 使用前点検
 保管

・現地走行

参考文献

Journal of CLINICAL REHABILITATION Vol.26 No.1 2017.1

OTジャーナル Vol.43 No.9 2009.8