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認知症における幻覚と妄想への対応

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認知症者では、幻視、妄想がみられることがあります。レビー小体型認知症においてよく出現し、リアルな幻視だとされています。今回、認知症における幻覚と妄想への対応について、文献を参考にまとめていきたいと思います。

 目次

認知症における幻覚と妄想への対応

幻覚と妄想の関係

幻視が症状としてある認知症には、レビー小体型認知症があります。この幻視はリアルな幻視とされており、幻覚で見えているものを、実際に存在するかのように表現します。
「子供が見える」だけでなく、「ピンク色のフリルのついた服を着た子供が何人もいる」などと訴えにはリアルさがあります。
幻視に出てくる人と会話する中で怒り出して相手を殴ったりするケースもあるようです。
床に置いている紐を蛇と見誤る、庭の木が人間に見えるなどという場合では、存在するものを見誤るので幻視ではなく錯視になります。
リアルな幻視は妄想に結びつくことがあります。例えば、「親戚の子供が遊びに来ているからご飯の支度をしないといけない」などと言い、実際にご飯の用意をすることもあります。
また幻視との結びつきで「夜に夫の布団の中で女の人が一緒に寝ている」などと訴えることがあります。
リアルな幻視とそれに結びついた妄想は、レビー小体型認知症の約8割に見られると言われており、アルツハイマー認知症でも低頻度ではありますが出現すると言われています。
レビー小体型認知症の幻視・妄想では薬物治療に反応しやすく、症状が軽減することがよくあるようです(難治例もあり)。

妄想と作話の鑑別

妄想は執着性が強く、同一内容を訴え、継続的にみられます。一方、作話は執着性が弱く、内容は変動し、一時的なものです。
作話のメカニズムについて、

出来事記憶の時間軸が失われたことが背景にあり、過去の記憶を使って現在の記憶の穴埋め(取り繕い)をしている症状と捉えることができます。

認知症の正しい理解と包括的医療・ケアのポイント 第2版 P95

とあります。
作話はその場しのぎな話であることが特徴です。

幻覚と妄想への対応

大原則として、幻覚や妄想に対して否定は強化になってしまいます。
本人にとっては実際に体験している事実なため、矛盾の指摘や否定は逆効果になります。

介護者から受けた否定的な感情反応は、幻覚・妄想の状態であっても意識化され自持続しますので、認知症を悪化させることになります。

認知症の正しい理解と包括的医療・ケアのポイント 第2版 P95

対応の基本的態度としては、受容的な態度で聞き、否定も肯定もしないことが大切になります。
対象者の背景因子(性格、生育歴、職歴、趣味、家族関係など)を把握し、幻覚・妄想状態における言動が何を意味しているのかを評価します。
5W1H(いつ、どこで、誰が、どのように、何を、なぜ)の質問により、本人が見えている・感じているものを把握し、その世界を受け止めます。質問を深くしすぎると、逆に症状が増強されることもあるため一般的な質問に留めるようにします。
不安の原因となる要因がわかれば、それを取り除けるようにします。状況に応じた「よき演出者」になり対処する姿勢が必要です。
被害妄想がある場合、孤独感や不安感が軽減できるように本人が集中して取り組めることを探し、ともに取り組むようにします。
在宅介護では、話し相手や話す機会の減少により寂しさや不安が募ることも考えられます。会話の機会を増やし、そのような心理を軽減させるような取り組みも必要と考えます。

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引用・参考文献