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Berg Balance Scaleの概要と評価方法、結果の解釈

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Berg Balance Scaleは機能的バランス評価指標のひとつです。今回、Berg Balance Scaleの概要と評価方法、結果の解釈について、文献を参考にまとめていきたいと思います。

 目次

Berg Balance Scaleの概要と評価方法、結果の解釈

Berg Balance Scaleの概要

Berg Balance Scaleは機能的バランス指標のひとつで、座位、立位、昇降など様々なバランス能力に関する14項目をそれぞれ0〜4段階で評価していきます。
評価項目が多いことから、評価時間は20分程度かかります。

順序尺度の合算で構成される複数課題の評価で、バランス障害の原因を検索することよりも、転倒リスクの予測やリハや治療の効果判定に使用される。

「歩行・バランス機能評価」Clinical REHABILITATION Vol.26 No.1 2017.1

評価者によるばらつきがみられること、また運動麻痺が軽度であったり、歩行可能な対象者では天井効果が認められることがあります。

評価方法

評価項目
◯立ち上がり (椅子坐位からの立ち上がり) 
4:立ち上がり可能  3:手を用いれば一人で立ち上がり可能  2:数回試した後、手を用いて立ち上がり可能    1:立ったり、平衡をとるために最小限の介助が必要  0:立ち上がりに中等度ないし高度な介助が必要

◯立位保持
4:安全に2分間立位保持可能  3:監視下で2分間立位保持可能  2:30秒間立位保持可能 1:30秒間立位保持に数回の試行が必要  0:介助なしには30秒間立っていられない
*2分間安全に立位保持できれば、坐位保持の項目は満点とし、 「坐り(立位から坐位へ)」の項目にすすむ

◯座位保持
4:安全確実に2分間坐位をとることが可能  3:監視下で2分間坐位をとることが可能 2:30秒間坐位をとることが可能  1:10秒間坐位をとることが可能 0:介助なしでは10秒間坐位をとることが不可能

◯坐り (立位から坐位へ)
4:ほとんど手を使用せずに安全に坐ることが可能  3:両手でしゃがみ動作を制御する  2:両下腿背側を椅子に押しつけてしゃがみ動作を制御する  1:坐れるがしゃがみ動作の制御ができない  0:介助しないとしゃがみ動作ができない

トランスファー
4:ほとんど手を使用せずに安全にトランスファーが可能  3:手を十分に用いれば安全にトランスファーが可能  2:言葉での誘導もしくは監視があればトランスファーが可能  1:トランスファーに介助者1名が必要  0:2名の介助者もしくは安全面での監視が必要

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◯立位保持(閉眼)
4:安全に10秒間閉眼立位可能  3:監視のもとで10秒間閉眼立位可能  2:3秒間は立位保持可能  1:閉眼で3秒間立位保持できないが、ぐらつかないで立っていられる  0:転倒しないよう介助が必要

◯立位保持(両足を一緒に揃える)
4:一人で足を揃えることができ、1分間安全に立位可能 3:一人で足を揃えることができ、1 分間監視 2:一人で足を揃えることはできるが、30秒立位は不可能  1:開脚立位をとるために介助が必要であるが、足を揃えて15秒 立位可能    0:開脚立位をとるために介助が必要で、15 秒立位保持不可

◯立位保持しながら両手前方 (上肢を前方へ伸ばす範囲)
4:確実に25㎝以上前方へリーチ可能  3:12.5㎝以上安全に前方へリーチ可能  2:5㎝以上安全に前方へリーチ可能  1:監視があれば前方へリーチ可能  0:転倒しないように介助が必要

◯立位保持しながら拾い上げ (床から物を拾う)
4:安全かつ簡単に靴 (あるいはスリッパ) を拾い上げることが可能 3:監視があれば靴 (あるいはスリッパ )を拾い上げることが可能  2:独力で平衡を保ったまま2.5~5㎝のところに置いたスリッパまで  リーチできるが、拾い上げることはできない  1:検査中監視が必要であり、拾い上げることもできない 0:転倒しないように介助が必要で、検査ができない

◯立位保持しながら振り返り (左右の肩越しに後ろを振り向く)
4:上手に体重移動しながら、両方向から振り向ける 3:一方向からのみ振り向きができる。もう一方向では体重移動が少ない  2:横を向けるだけだが、バランスは保てる  1:振り向く動作中に監視が必要  0:転倒しないように介助が必要

◯立位保持しながら 360°方向転換 (1回転)
4:4秒以内に両方向安全に1周回ることが可能 3:4秒以内に一方向のみ安全に1周回ることが可能  2:ゆっくりとなら1周回ることが可能 1:間近での監視が必要か、言葉での手がかりが必要  0:1周するのに介助が必要

◯立位保持しながら踏み台昇降
4:支持なしで安全にかつ20秒以内に8回足のせが可能  3:支持なしで20秒以上必要であるが、完全に8回足のせが可能 2:監視下であるが、介助不要で、完全に4回足のせが可能 1:最小限の介助で、完全に2回以上の足のせが可能  0:転倒しないよう介助が必要。または試行不可能

◯タンデム立位 (片足を前に出した立位保持)

4:単独で継ぎ足を取ることができ、30秒保持可能 3:単独で足を別の足の前に置くことができ、30秒保持可能2:単独で足をわずかにずらし、30秒保持可能 1:検査姿勢をとるために介助を要するが、15秒保持可能 0:足を出すとき、または立っているときにバランスを崩してしまう

◯片足立位
4:単独で片足を上げ、10秒以上保持可能3:単独で片足を上げ、5~10秒保持可能2:単独で片足を上げ、3秒もしくはそれ以上保持可能1:片足を上げることはできるが、片足立ちを3秒保持することができない0:試行不可能、もしくは転倒予防に介助が必要

結果の解釈

14項目、最大得点は56点で、20点以下がバランス障害あり、21点以上40点以下がバランス能力あり、41点以上が良好なバランス能力となります。
屋内歩行自立のカットオフ値は43 点されています。

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参考文献

浅野 広大ら「歩行・バランス機能評価」Clinical REHABILITATION Vol.26 No.1 2017.1