自分でできる体健やかブログ

リハビリ専門職(作業療法士)の私が、肩こり、肩の痛み、腰痛、膝痛、骨盤トレーニングなど、「自分でできる」をキーワードに対策方法を伝授します。

認知症の行動障害評価:TBSの概要と評価方法、結果の解釈

【スポンサーリンク】

認知症の行動障害評価のひとつに、TBS(Troublesome Behavior Scale:問題行動評価尺度)があります。今回、TBSの概要と評価方法、結果の解釈について、文献を参考にまとめていきたいと思います。

 目次

認知症の行動障害評価:TBSの概要と評価方法、結果の解釈

参考文献

朝田 ら「痴呆患者の問題行動評価票(TBS)の作成」 日本公衆衛生雑誌 41(6), p518-527, 1994-06

TBSの概要

TBS(Troublesome Behavior Scale:問題行動評価尺度)は在宅、病院・施設で生活している認知症者の問題行動を評価するものです。
認知症者に比較的よく観察される問題行動を、介護者が過去1か月間に観察した頻度に基づき5段階評価を行います。質問項目は14のから成り、在宅の対象者と病院・施設の対象者とでは内容が一部異なっています。
TBSは認知症者の行動異常を評価する尺度として、信頼性と妥当性があるとされています。

 

 

在宅

病院・施設

1. 住居の内外をしきりと歩き回る。住居を出て行ことする

 

 

2.食べ物ではないものを口に入れる

 

 

3.運転やガス・電気器具の危険な操作

 

(−)

4.金品を盗られたと責める

 

 

5. 言い掛かりや、説明に対する否定・ゆがんだ解決

 

 

6. むやみに物を隠す

 

 

7. 無意味な作業(例;衣類・たんす、トイレなどのいたずら)

 

 

8. (在宅)家族の団欒・会話の妨害

 

(−)

  (病院・施設)職員の仕事・休憩の妨害

(−)

 

9. 他人とのトラブル

 

 

10. つまらないものを集める

(−)

 

11. 夜半に騒いだり、人を起こす

 

 

12. トイレ以外での排泄、便こね(弄便行為)

 

 

13. 暴力・破損行為や暴言(介助の際の抵抗は含めない)

 

 

14. まわりついたり、同じ質問を繰り返す

 

 

15. 大声で叫ぶ・金切り声をあげる

 

 

     

*(−)は回答不要

TBSの評価方法

【スポンサーリンク】
 

問題行動評価票の補足説明
1:目的もなく、あるいはしきりと住居の内外を歩き回ったり行き来している状態、いわゆり徘徊、あるいは「帰る」などと住居を出てゆこうとするような状態。
2:石けんや洗剤、その他の食用でないものを口に入れること、それを噛んだり飲み込もうとすること。
3:車やバイクなどを運転したり、しようとすること、ガス・電気器具を誤った方法で使用したり、それらを付けっ放しにすること。
4.現金、通帳、権利書、などが見つからない、誰かが盗んだに違いないなどと主張、責め、追及するような行為。
5.事実に反し、妄想・幻覚や作り話あるいは思い違いなどと思われる迷惑な発言や主張。また、これに対して説明しても、否定したり、ゆがんだ解決をすること。
6.自分や家族の所持品。家庭用品その他を必要もないのに隠したり、しまいこんでしまうこと。
7.本人なりに仕事・作業をしているかもしれないが、迷惑であったり、悪戯やお節介と映る行為。例えばタンスや衣装ケースをいじって衣類を散らかしたり、トイレ用品・台所用品などを台無しにすること。
9.(在宅)家族の団欒や会話、くつろぎなどを妨害するような行為。
 (病院・施設)職員の仕事の遂行や休息を妨げる行為。
10.役に立たない物品や腐った食物などを集めること。結果的に盗みとなる行為も含める。
11.夜間、消灯後に物音や大声をたてて他者を安眠させない状態。あるいは他社を起こそうとする行為。
12.大小便をトイレ以外の場所で排泄したり、自分の便に触って衣類や住宅などを汚す行為。
13.日常生活動作の介助場面以外、例えば注意・制止の際あるいは理由がないと思われるような状況でみられる暴力・破損行為、または暴言。
14.介護者に終始つきまとったり、依存しすぎたりする状態。また何度説明しても繰り返し同じことを尋ねること。
15.理由や意味がないと思われる叫び声、金切り声をたてること。

https://www.niph.go.jp/soshiki/phkango/kenkyu/ken1_26.htm

結果の解釈

各項目の採点から、合計点を算出します。それを作業療法などのリハビリテーションアプローチを行い経時的変化を捉えます。また、各項目ごとの比較を行うことも可能です。

【スポンサーリンク】