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BPSD(興奮)の評価に特化したABIDの概要と評価方法、結果の解釈

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BPSDの評価には、包括的に評価可能なもの(NPI、BEHAVE–AD、DBDなど)が代表的ですが、今回はBPSDのうち、「興奮」の評価に特化したABIDの概要と評価方法、結果の解釈について、文献を参考にまとめていきたいと思います。

 目次

BPSD(興奮)の評価に特化したABIDの概要と評価方法、結果の解釈

ABIDの概要

ABID(Agitation Behaviorin in Dementia Scale)は、BPSDの「興奮」に特化した評価尺度です。
ABIDは「興奮」に対して作業療法などのリハビリテーションアプローチを行った際の、効果判定に用いるために使用することができ、日本語版の妥当性も確認されています。
家族、または介護者に聴取して採点をしていきます。
評価項目は16項目あり、それぞれについて問題行動の頻度の評価(5段階)と、介護者の反応の評価(6段階)を行います。

評価手順と評価項目

施行手順:以下のリストは人々/患者様が時々抱える問題のリストです。これらの問題のいずれかが過去2 週間以内に起きたならば、教えてください。 もしそうならば,問題が起きたとき、それがどの程度あなたを悩ませたり、動揺させまし たか?問題の頻度とそれへのあなたの反応に関して以下の5 段階または6 段階の評価を用いてください。数字の意味を注意深く読んでください。

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問題行動の頻度の評価

介護者の反応の評価

0=その週に問題行動は生じなかった

1=その週で1~2 回 問題行動は生じた

2=その週で3~6 回 問題行動は生じた

3=毎日またはそれ以上の頻度で問題行動を生じた

9=わからない/当てはまらない

0=まったく動揺しなかった

1=少しは動揺した

2=中程度に動揺した

3=大変動揺した

4=大変ひどく動揺した

9=わからない/当てはまらない

評価項目
1他の人に対して,言葉により威嚇あるいは攻撃的であった
2他の人に対して,肉体的に威嚇あるいは攻撃的であった
3患者自身を傷つけた(例:噛み付いたり,つねったりする)
4不適切に大声をあげたり,叫んだりする
5ものを壊す
6適切な援助を受けることを拒む(例:身の回りの世話)
7不適切に自宅から出ようとしたり,出かけてしまう
8言い争う,怒りっぽい,文句をいう
9社会的に不適切な振る舞い(例:大声で攻撃的な話し方をする)
10不適切な性的な振る舞い(例:過剰なほど性的にせまる,公の場での性的な振る舞い)
11落ち着きがない,そわそわする,じっと座っていられない
12心配する,不安がる,恐れる
13容易に興奮したり,いらいらする
14夜中に目覚めて,起きる(トイレに行く以外で)
15患者を苦しませる,誤った信念や妄想(例:誰かに脅かされている,あるいは傷つけられている)
16実際には存在しない人々や物事を見たり,聞いたり,感じたりしてそれに苦しんだりする(例:家の中に見知らぬ男がいる,壁を虫が這っていたりする;幻覚)

結果の解釈

各項目の問題行動の頻度の評価、介護者の反応の評価を点数化し、作業療法などのリハビリテーションアプローチにより、各項目の得点がどのように変化したかを成果として表す際に有効です。

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参考文献

加藤 佑佳ら「高齢者ケアにおけるアセスメント:精神的側面」高齢者のケアと行動科学 特別号 2011 第16 巻 PP. 16–30