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リハビリ専門職(作業療法士)の私が、肩こり、肩の痛み、腰痛、膝痛、骨盤トレーニングなど、「自分でできる」をキーワードに対策方法を伝授します。

FIM「整容」の採点方法のポイントと具体例、疑問点の解消

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FIMにおける「整容」の評価での採点方法のポイントと疑問点の解消について、文献を参考にまとめていきたいと思います。

 目次

FIM「整容」の採点方法のポイントと具体例、疑問点の解消

参考文献

「整容」の定義

整容では、
・口腔ケア(歯磨き、入れ歯洗い)
・整髪(櫛かブラシで髪をとく)
・手洗い
洗顔
・化粧、ひげ剃り
を、必要な道具を準備するところから評価します。

整容の評価項目と、しない動作がある場合の評価方法

整容の評価項目は前途した通り、5項目ですがこの場合各項目20%の割合として扱います。
しない動作があり、例えば4項目の場合、各項目25%の割合として扱います。

整容の準備の例

・歯ブラシの準備
・歯磨き粉を歯ブラシにつけてもらう
洗顔用タオルなどの準備
・櫛の準備
・自助具を準備、装着してもらう

整容動作の評価のポイント

5項目全て自力で行っている:7点
時間がかかる(普通の3倍)、自助具を使用している:6点
準備、監視、介助が必要:5〜1点
介助量0〜25%:4点
介助量25%〜50%:3点
介助量50%〜75%:2点
介助量75%〜100%:1点

整容動作は5つの細項目の集まりのため、総合的な評価と、5つの細項目の介助量の平均を整容の得点とする場合があります。
例えば、口腔ケア自立、整髪全介助、手洗い自立、洗顔全介助、化粧、ひげ剃り全介助であれば、3/5=60%介助で2点となります。
各項目で介助量が異なる場合、例えば、口腔ケア50%、整髪75%、手洗い75%、洗顔25%、化粧、ひげ剃り50%の場合、平均すると介助量は55%で2点となります。

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総合的評価の採点例

7点:入れ歯を洗えて化粧もでき、他の整容の要素も行っている
6点:自助具を自分で手にはめて、口腔ケア、整髪を自分で行っており、他の整容も自立している
5点:水や櫛をベッド脇に持ってきてもらえば、入れ歯を自分ではずして水につけ、髪をとかし、手を洗うことができる
5点:タオルなどの洗面用具を持ってきてもらえば歯磨き、手洗い、顔拭きは自分で行える
5点:自発性が低下しており、ほとんどの動作に指示がないと整容を行えないが、介助は必要ない
4点:整髪、歯磨き、ひげ剃りはほぼ自立し、仕上げを手伝ってもらうのみ。手や顔は自分で行える
4点:全ての整容の項目に最小介助が必要。例えば、顎の下ヒゲのみ剃ってもらう、後ろ髪のみとかしてもらう、非麻痺側の指間のみ乾かしてもらう
4点:化粧をしていない女性で、整容の残り4項目のうち1つに介助が必要
3点:口中の清潔、整髪、手洗い、洗顔、ひげ剃りのうち2項目が介助(2/5=40%)
1点:右手に入浴用手袋をつけてもらえば洗顔、顔拭きは可能だが、手洗い、整髪、歯磨き、ひげ剃りはできない(1/5=20%)
1点:全ての項目で全介助

細項目の採点例

口腔ケア
7点:電動歯ブラシを使うが、能力的には必須でない
6点:必要があって電動歯ブラシを使い自立している
4点:義歯を自分で洗うが他人に洗浄液をつけてもらう、あるいは自分で歯を磨くがすすいでもらう
3点:片麻痺者で、口の開きにくい麻痺側の奥歯を磨いてもらう
2点:前歯のみ自分で磨く

手洗い
4点:石鹸をつけてもらい、手を乾かして(拭いて)もらう他は自分で行う
3点:指の間を洗ってもらう
2点:片手を洗ってもらい、もう一方の手も一部洗ってもらう
1点:両手を洗ってもらう

洗顔
4点:顔を乾かして(拭いて)もらうのみ
3点:洗い残しを洗ってもらい、顔を乾かして(拭いて)もらう
2点:顔を洗ってもらい、自分ですすぐ

整髪
4点:髪をとかせるが束ねてもらう
4点、後ろ髪だけとかしてもらう

整容の疑問点の解消

・女性で入院していて化粧をしない場合、採点には含めず5項目とする

・日中と夜間で介助量が違う場合、低い方で点数をつける

・仕上げを手伝ってもらうのは最小介助(4点)

・口腔ケアを「うがい」としている場合、「うがい」を評価項目とする

・入院している環境で洗面台が高くて口がゆすげないなどがある場合、準備や介助を要するため点数が下がる

・病院で高得点、外泊訓練で点数が下がるのであれば、環境を整える必要性がある

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