自分でできる体健やかブログ

リハビリ専門職(作業療法士)の私が、肩こり、肩の痛み、腰痛、膝痛、骨盤トレーニングなど、「自分でできる」をキーワードに対策方法を伝授します。

意識障害の定義と分類、症状について:混乱しやすい概念を整理する

【スポンサーリンク】

意識障害と一口に言っても、分類や症状も複数あり、正直なところ目の前にいる対象者がどのような状態にあるのかの判断がつきにくいことがあります。これは、概念と知識の整理が行えていないためで、今回は意識障害の定義と分類、症状について、文献を参考にまとめていきたいと思います。

 目次

意識障害の定義と分類、症状について:混乱しやすい概念を整理する

意識障害の定義

意識障害は、意識の清明度が失われている状態です。
意識清明とは、以下のことを指します。

 外界の事物を正確に認識し、周囲に適切な注意を払い、外界からの刺激や情報を的確に受け取って理解し、目的にかなった思考に基づき、適切に行動し対処することのできる平常の覚醒状態をいう。

脳卒中最前線 第3版 P215

覚醒状態で意識内容が明瞭、現状の認識がしっかりとできており、思考や判断が保たれ、合目的的な行動が可能で、それを記憶にとどめておける状態をいいます。
意識清明状態の客観的指標は、見当識が良好なこと、課題に対しての熟考が可能なこと、記銘力が良好なことと、追想が可能なことなどがあります。

【スポンサーリンク】
 

意識障害の分類と症状):意識混濁

①軽度意識混濁:
 明識困難状態:意識混濁で最も軽度な状態。注意散漫で持続力低下、言い間違いや軽        い了解の悪さ、軽度記憶力低下などの注意深い観察で把握できるも         の。
 昏蒙:観察で容易にわかるもの。放置するとベッドで臥床し、傾眠傾向、時に尿失禁    あり。軽度だと自己にて尿意を伝えたり、排泄可能。呼びかけへの反応やや低    下あり、少し複雑な理解困難。思考内容の乏しさが目立ち、自発話少なく、会    話は長続きしない。

②中等度意識混濁
 昏眠、嗜眠:睡眠様状態を呈し、知覚・精神機能が全般的に低下。呼名や体の揺さぶ       り、強い痛み刺激を加えるときのみ開眼、外界認知不十分。簡単な問い       への反応(うなずきなど)あり、単語の発話あり。見当識障害高度にあ       り、人物誤認あり。食事の咀嚼や嚥下不可、大小便失禁あり。

 ③重度意識障害
  昏睡:精神活動と反応の欠如。褥瘡が生じやすい。

意識障害の分類と症状:意識変容

意識変容とは以下のような状態を指します。

 一般的には、意識混濁が背景にあって同時に病的な精神運動興奮を伴った状態で、注意の分断と持続性の喪失、知覚の混乱や知覚と表象の混同、夢幻状態、思考散乱、感情不安定などを示す。

脳卒中最前線 第3版 P216

意識変容の代表はせん妄となります。

軽度ないしは中等度意識混濁の上に、活発な精神内界の活動が加わり、無秩序な観念、錯覚や幻覚(錯視や幻視が多い)、妄想が現れ、思考散乱(支離滅裂)を示し、不安や苦悶などの激しい情動の動き、まとまりのない行動を示す。この状態は夜間に起こりやすいので夜間せん妄と呼ぶが、一日中続くこともある。

脳卒中最前線 第3版 P216

老年期の意識障害はせん妄として現れる傾向があります。
脳出血後の昏睡からの回復過程や、脳梗塞の発作時には、せん妄が出現することがあり、特徴としては、
①激しい精神運動興奮を示すことが少ない
②日中はうとうと、ぼんやりと過ごすことが多く、午後は清明な意識状態で、夜間になるとつじつまの合わない事を言ったりする
③症状の動揺は少ない
などがあり、認知症と間違われることもあります。

関連記事

happyhealth.hatenablog.com

happyhealth.hatenablog.com

参考文献

新版あります