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高次脳機能障害における意識と軽度意識障害の評価法

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軽度意識障害があると、外見上はしっかりしているが、話をする中で返答が的外れであったり、反応時間の遅延がみられることがあります。今回、高次脳機能障害における意識と軽度意識障害の評価法について、文献を参考にまとめていきたいと思います。

 目次

高次脳機能障害における意識と軽度意識障害の評価法

参考文献

軽度意識障害

軽度意識障害は、外見上はしっかりしているが、話をする中で返答が的外れであったり、反応時間の遅延がみられることがあります。JCSでみつからない、または一桁の場合、軽度意識障害とすることがあります。

軽度意識障害の評価方法

軽度意識障害の定式的評価方法として以下の知的作業能力から評価する方法があります。
①1桁の数字カード5枚を音読(正常人平均所要時間9秒)
②1桁の数字カード5枚を数の大きさの順に並べる(13秒)
③2桁の数字カード10枚を数の大きさの順に並べる(30秒)
④10 枚の文字カードをアルファベット順に並べる(40秒)
⑤3桁の数字カード15枚を数の大きさの順に並べる
⑥板に固定した6個の日用物品の名称をいう(16秒)
⑦同じ6個の物品を想起させる(5個で正常)
⑧それぞれ5枚ずつ同色の、5種類の色カード25枚を、色の同色の凹みにはめ込む(80秒)
⑨先の6個の物品を再度想起する(5個で正常)
⑩Binet-SimonまたはHAWIE (WAISのドイツ版)の知能検査にある6枚の版画の欠損部を指摘させる(各3-4秒)
⑪この6枚の絵画を想起させる(5 個で正常)
⑫数字の直後復唱
⑬数字の想起復唱

物品が用意しにくい場合もありますが、参考にできる項目はあると思われます。
検査項目には数の概念、並び替え、物品呼称など言語機能・認知機能の把握 、カードはめ込みなど動作性能力の把握、記銘・想起など記憶の把握などがあります
意識障害時では言語、認知、動作性能力、記憶低下があり、それらを支える注意機能低下の存在も考えられます。

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軽度意識障害時に行う注意検査

前途したように、注意と意識障害は関連性があります。
ここでは、軽度意識障害時の注意検査を挙げていきます。
「覚醒水準vigilance」の検査:
等速打叩課題。
被験者に5 分間持続して1 回/秒の打叩させます。10 秒ごとで1ブロックとし、計30ブロックの平均打叩数を計算します。
脳血管障害群(特に右脳損傷群)が有意に成績低下がみられる傾向があるとの報告があります。

「注意の選択性」の検査:
Auditory detection test:聴覚性検出課題。
覚醒水準も同時に検査されます。

「注意の転導性」の検査:
Cancellation and Detection Test(抹消・検出課題)。
評価は、速度・誤反応、正反応の欠落で行います。前頭葉損傷群では正答数の有意な低下があると報告があります。

「注意の容量」の検査:
数唱(順唱、逆唱)、paced auditory serial addition tesi (PASAT)、trail making testなど。
数唱課題は順唱6 桁、逆唱5 桁が正常。逆唱は順唱よりも、鋭敏に脳損傷を反映するといわれています。
 情報処理能力の評価に鋭敏で社会復帰の参考になるとされています。

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