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DBDスケールの概要と使用方法、結果の解釈

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DBDスケール (Dementia Behavior Disturbance Scale)は認知症者の周辺症状の評価として用いられているスケールのひとつです。今回、DBDスケール (Dementia Behavior Disturbance Scale)の概要と使用方法、結果の解釈について、文献を参考にまとめていきたいと思います。

 目次

DBDスケールの概要と使用方法、結果の解釈

参考文献

溝口 環ら「DBDスケール (Dementia Behavior Disturbance Scale) による老年期痴呆患者の行動異常評価に関する研究」日本老年医学会雑誌 Vol. 30 (1993) No. 10 P 835-840

DBDスケールの概要と使用方法

DBDスケール (Dementia Behavior Disturbance Scale)はBaumgartenらによって開発された、行動異常を定量的に評価し、介護者の負担を客観的に評価する方法のひとつです。
認知症者によく認められる行動異常、例えば、 徘徊、興 奮、摂食障害、攻撃性、性的異常等についての28の質問項目から構成されています。
質問前1週間における各行動異の出現頻度を「全くない」「ほとんどない」「ときどきある」「よくある」「常にある」の5段階に分け、0から4点の点数をつけ評価します。
評価点の合計は、 0から最高112点 までであり、 得点が高ければ高いほど、 異常行動の出現頻度が高いことを示しています。 
形式は介護者に対する質問表となっており、介護者に対する面接聴取や、施設では介護者に直接記入することも可能です。

 

DBDスケールの評価項目

評価項目

認知症

認知症

1同じ事を何度も何度も聞く

2.8±1.5

1.3±1.3

2よく物をなくしたり、置き場所を間違えたり、隠したりする

2.7±1.5

0.8±1.0

3日常的な物事に関心を示さない

2.9±1.1

0.5±1.0

4特別な理由がないのに夜中に起きだす

1.0±1.5

0.2±0.7

5根拠なしに人に言いがかりをつける

1.0±1.4

0.4±0.9

6昼間、寝てばかりいる

1.5±1.5

0.9±1.2

7やたらに歩き回る

0.8±1.2

0.1±0.2

8同じ動作をいつまでも繰り返す

1.0±1.4

0.2±0.4

9口汚くののしる

0.7±1.2

0.4±0.9

10場違いあるいは季節に合わない不適切な服装をする

1.4±1.5

0.3±0.7

11不適切に泣いたり笑ったりする

0.6±1.2

0.2±0.5

12世話をされるのを拒否する

1.2±1.2

0.5±0.9

13明らかな理由なしに物を貯めこむ

0.9±1.3

0.1±0.3

14落ち着きなくあるいは興奮してやたらに手足を動かす

0.7±1.1

0.1±0.2

15引き出しや箪笥(タンス)の中身を全部出してしまう

1.1±1.4

0.1±0.2

16夜中に家の中を歩き回る

0.6±1.2

0.1±0.2

17家の外に出て行ってしまう

1.1±1.4

0.1±0.2

18食事を拒否する

0.4±0.7

0.1±0.3

19食べ過ぎる

1.3±1.5

0.5±0.7

20尿失禁する

1.2±1.5

0.7±1.3

21日中、目的なく屋外や屋内をうろつきまわる

0.7±1.2

0.1±0.2

22暴力を振るう(殴る、かみつく、ひっかく、蹴る、唾をはきかける)

0.4±0.7

0.2±0.7

23理由もなく金切り声をあげる

0.3±0.9

0.1±0.2

24不適切な性的関係を持とうとする

0.1±0.3

0.1±0.2

25陰部を露出する

0.0±0.2

0.1±0.2

26衣服や器物を壊したりする

0.2±0.6

0.2±0.5

27大便を失禁する

1.1±1.4

0.5±1.1

28食べ物を投げる

0.1±0.5

0.1±0.2

認知症群と非認知症群の得点(平均得点±S.D.)、認知症群の重症度構成は,DSM-III-R分    類で軽度17例、中等度4例、高度6例
評価用紙はこちらから。

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結果の解釈

前途したように、最高点は112点であり、得点が高いほど異常行動の出現頻度が高い事を意味しています。
知的機能、身体機能、精神機能の障害をもとに現れる行動異常、特にそれが介護者のストレスの原因になるような状態像の評価、介護者の負担感を知ることが可能です。
DBDスケールは、介護負担を軽減するためのリハビリテーション目標の設定や効果の判定にも用いることが可能です。
DBDスケールでは、行動異常の頻度を評価対象としているため、評価者が対象者に接する時間の長短が結果に影響することが考えられます。また、対象者の行動が評価者によって変化することがないかということも考慮しなければなりません。そのため、評価者は常に一定にしておく必要があります。

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