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小脳性運動失調評価:SARA日本語版の概要と実施方法、結果の解釈

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小脳性運動失調の評価にSARA日本語版があります。評価項目も多くはなく、簡便に評価が行えることが特徴です。今回、SARA日本語版の概要と実施方法、結果の解釈について、文献を参考にまとめていきたいと思います。

 目次

小脳性運動失調評価:SARA日本語版の概要と実施方法、結果の解釈

SARA日本語版の概要

小脳性運動失調の評価ツールのひとつに、SARA日本語版があります。
SARAは8つの評価項目(歩行,立位,坐位,言語障害,指追い試験,鼻指試験,手の回内回外運動,踵すね試験)から構成され、施行時間は4分と短く、簡便に評価が可能で、日常的に使用できる半定量的なものです。
SARAでは四肢、体幹の検査だけではなく、歩行、立位では点数の配分が高く重み付けされています。
同一評価者内および評価者間での評価のばらつきが少ないと言われ、失調症をスコア化できることに意義があります。
脊髄小脳変性症の病期とよく相関し、重症度評価としては優れているとされています。

SARA日本語版の実施方法

1)歩行
①壁から安全な距離をとって壁と平行に歩き、方向転換し、②帰りは介助なしで継ぎ足歩行

2)立位(開眼)
①自然な立位
②足を揃えて
③継ぎ足

3)座位(閉眼)
両上肢を前方に伸ばした姿勢で、足を浮かせてベッドに座る

4)言語障害
通常の会話で評価する

5)指追い試験
被検者に自分の人差し指で、検者の指の動きにできるだけ速く正確についていくように指差しさせる。30㎝を2秒かけて動かす。5回繰り返す。

6)鼻ー指試験

7)手の回内外運動

8)踵ーすね試験

評価用紙のダウンロードはこちらから

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結果の解釈

各評価項目における得点の合計点を算出します。40点満点で、得点が高い方がより失調が重症となります。
Kimらの報告を参考にしたカットオフ値では、8点以下を独歩可能群、8点を上回った場合移動介助群とすることもあるようです。
SARAを用いることで、運動失調や歩行の経時的変化を捉えることが可能であり、リハビリテーションプログラムを立案する上で有用となります。
一方、SARAは1点の重み付け(比重)が均等でないこと、評価者間、評価者内のわずかな誤差にも影響してしなど、安定性にも問題があるとされています。

関連文献

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