自分でできる体健やかブログ

リハビリ専門職(作業療法士)の私が、肩こり、肩の痛み、腰痛、膝痛、骨盤トレーニングなど、「自分でできる」をキーワードに対策方法を伝授します。

片麻痺上肢のBox and Block testの概要と実施における注意点と結果の解釈

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脳卒中片麻痺者の上肢機能評価としてBox and Block testがあります。このテストは必要物品も少なく、工程も単純なため理解しやすく簡便に実施できる利点があります。今回、Box and Block testの概要と実施における注意点について、文献を参考にまとめていきたいと思います。

 目次

Box and Block testの概要と実施における注意点

参考文献

理論と概要

 

Box and Block test(BBT)は、成人脳性麻痺者の粗大な手指巧緻性を評価するために開発されたものです。
このテストはおおまかな手指巧緻性のテストや身体障害者の職業前訓練のテストとして用いられています。
標準化した手順があり、標準値は神経筋に障害をもつ小児と成人の数値が確立されています。
検査所要時間も短く、理解しやすい内容のため、高齢者や認知障害を持つ方へ実施する際にも導入しやすいという特徴があります。
検査にはブロック移動のための上肢・手指機能が必要で、重症者では天井効果が観察されます。

必要物品

中央に仕切りで区切った、隣り合った2つの同じ大きさの箱(厚さ1㎝のベニヤ板で、外枠横57.3㎝高さ8.5㎝縦25.4㎝。仕切りの高さ15.2㎝)。
一方に2.5㎤のブロックを150個入れておく。
箱の底の内外にブロックが落ちる時の音を出さないようにするもの(フェルトなど)を敷いておく。

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実施方法と実施における注意点

対象者に対する指示:
「手で1回につき1個のブロックをできるだけ早く持ち、横の箱に運んでもらいます。指先は必ず仕切り板を超えるようにしてください。まずは私が手本を見せるので見ていてください。」(デモでは3個のブロックを運ぶ)

◯ブロックは同時に2個持ち上げても、1個とカウントされます。
◯仕切りを超えた後に床やテーブルに落としてもカウントされます(拾うために余分な時間を使わないように説明する)。
◯はじめに15秒練習できます。
◯テストでは握り方はどんな方法でも構いません。
◯被験者はテスト中にブロックを混ぜてはいけません。

手順:
1.テストの箱を標準的な高さのテーブルの端に沿って置きます。被験者は標準的な高さの椅子に腰掛けます。
2.15秒の練習を行います。
3.被験者は両手を箱の横に置き、合図で開始します(1分間)。
4.反対側の手で行います。

結果の解釈

採点は1分間に運んだブロック数です。2個以上のブロックを一度に運べば、その数を合計数から引きます。
標準値はMathiowetsら(1985)、Desrosiers(1994)、Smith(1961)が作成しています。

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