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脳卒中片麻痺者の下肢痙性抑制手技

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脳卒中片麻痺者の下肢運動麻痺の回復には、様々な手技が用いられますが、回復の妨げになる要因として痙性があります。麻痺側下肢の促通においては、痙性筋を抑制しながら下肢の運動を繰り返す中で神経回路の強化が可能になります。今回、脳卒中片麻痺者の下肢痙性抑制手技について、文献を参考にまとめていきたいと思います。

 目次

脳卒中片麻痺者の下肢痙性抑制手技

伸筋の痙性抑制

下肢伸筋の痙性抑制として基本的な対応としては、
1股関節屈曲
2足関節底屈
3足指の底屈
の3つが基本となります。
伸筋痙性が強い場合、股関節屈曲、足関節底屈、足指底屈を併用し操作を行うことで、下肢伸筋痙性抑制に効果が期待できます。
なお、股関節には持続的な伸張(ストレッチ)、足関節底屈、足指底屈には速い伸張を行っていきます。

股関節内転筋群に対する痙性抑制手技

①背臥位、鼠径部を擦りながら、股関節屈曲・外旋、膝関節屈曲させ、股関節内転筋群の痙性を抑制します。

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②膝屈曲位で股関節外旋を保持し、股関節屈曲・内転方向に押してから、股関節伸展・外転を促通します。

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③その後膝関節伸展を行います。

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*膝伸展に伴い股関節内転筋群の筋緊張が亢進した場合、股関節屈曲・外旋、膝関節屈曲の促通を繰り返します。
*この方法では、持続効果は得られないため繰り返し行う必要があります。

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足部への陰性支持反射の利用

①背臥位、足部の内返しと足部、足指の底屈をすばやく行い、陰性支持反射を誘発します。
②下肢屈曲を指示し、膝関節を屈曲させます。
*足関節背屈が少ない場合、ハムストリングスを刺激しながら、股関節屈曲、外転、外旋方向に誘導します。
*この手技により、伸筋の痙性の指標であるH波、H/M波比の両者が低下しており、痙性の低下が示されたとの報告があります。

立位での伸筋痙性抑制手技

立位での伸筋痙性抑制手技です。
①平行棒内で非麻痺側上肢で平行棒を把持し、股関節屈曲と膝関節屈曲を介助にて行います。

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②膝関節屈曲位のまま、股関節を伸展位に誘導し、保持します。

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*非麻痺側体重支持が不安定な場合、セラピストは対象者の腸骨稜を持ち、肘を平行棒に乗せることで、対象者が麻痺側へ倒れることを予防しながら、もう一方の手で対象者の麻痺側下肢を操作します。

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参考文献