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自分でできる体健やかブログ

リハビリ専門職(作業療法士)の私が、肩こり、肩の痛み、腰痛、膝痛、骨盤トレーニングなど、「自分でできる」をキーワードに対策方法を伝授します。

脳卒中片麻痺者の膝屈曲、伸展運動の促通(ブルンストロームの考え方を用いて)

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今回は、脳卒中片麻痺者の膝屈曲、膝伸展運動の促通について、文献を参考にまとめていきたいと思います。

 目次

脳卒中片麻痺者の膝屈曲、伸展運動の促通(ブルンストロームの考え方を用いて)

脳卒中片麻痺者の膝屈筋と膝伸筋

脳卒中片麻痺者では、下肢では伸筋共同運動が優位となりやすいです。そのため、伸筋共同運動は発症後初期より誘発されやすいという特徴があります。
その反面、立位や歩行において伸筋群の調整が行いにくく(痙性のコントロール)、バランスの変化に対応できなかったり、伸筋・屈筋の協調がとれずに歩行の妨げになることがあります。これは、踵接地直後の大腿四頭筋の筋収縮の調整に代表されます。
膝屈筋と伸筋に関しては、それらの交互活動を協調していくことが重要です。

背臥位での促通

背臥位では迷路性の影響により、膝を伸展位に固定する原因となることもあり、随意屈曲を妨げることがあります。
このような時には、ハムストリングの腱を刺激したり、大腿四頭筋の緊張を軽減させて、膝関節をやや屈曲位として保ちます。
屈筋共同運動を用いて屈曲していきますが、このときセラピストは下肢が浮かないように保持しながら、足底を床を水平に滑らせるように誘導していきます。このような運動を繰り返し、膝屈曲に対する運動感覚を学習してもらいます。

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「床の上を滑っていることを感じ取ることができますか」などと運動感覚を確認しながら、次に床から足底を離さないように伸展させていき元の位置に戻していきます。
このような屈曲、伸展運動を交互に行い、股関節屈筋の部分的な抑制と、膝屈筋の随意収縮、膝伸筋の遠心性収縮も含めて強化していきます。
運動には可能であれば抵抗を加え、速度を増し、強化していきます。
なお、初期に滑りにくのであれば、スライディングシートなどを用いて運動を実現しやすくなるような環境調整を行います。

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座位での促通

背臥位で膝が屈曲できない場合、座位で行うことで収縮を促しやすくなります。
①椅子に座り踵を床につけ、膝関節はほぼ伸展位とします。

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②踵を床に接地しながら、足底部も接地させ下肢を後方に引きます。下肢は椅子の下まで引き、膝を90度以上屈曲させます。

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*はじめに非麻痺側で行い、次に麻痺側で行うことで運動の感覚が掴みやすくなることがあります。
*セラピストは下肢を後方に滑らせる時の介助や、足と床の摩擦を少なくするために、大腿部を少し持ち上げる(膝屈筋腱がある部分を刺激しながら)ことや、前途したスライディングシートを用いることも可能です。
座位では、ハムストングを刺激するのにいくつかの利点があります。
ひとつには膝と股関節の屈曲は、二関節膝屈筋は伸張されるため、膝屈曲が促通されやすいことにあります。ふたつには、運動の際股関節の角度変化は少ないため、膝のみの運動感覚をつかみやすいことです。第三に、床上に足を滑らせることは、膝屈曲伸展運動の誘導に役立つことです。
他の方法としては、体幹前傾を利用した膝屈曲促通があります。これはハムストリングが膝の屈曲よりも、股関節伸筋としての方が筋収縮を誘発しやすいということきています。
①椅子に座り、麻痺側の肘を非麻痺側で保持し、体幹を前傾させます。セラピストはハムストリングの収縮を触知しておきます。

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*このとき体幹の前傾と下肢を後方に引く努力を同時に一致させて行います。

半腹臥位での促通

テーブルの上にもたれ、膝の屈曲と伸展を行います。開始にはハムストリングの刺激を入力します。半腹臥位から次第に立位となり、最終的には股関節伸展位での膝屈曲を行えることを目指します。

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参考文献