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脳卒中片麻痺者の歩行立脚初期における足関節背屈の促通(ブルンストロームの考え方を用いて)

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脳卒中片麻痺患者では、体重の負荷により活動する伸筋共同運動は、股関節、膝関節の伸展、足関節底屈と股関節内転を含みます。そこに正常な筋活動が確立されると、足背屈と股関節外転が股関節・膝関節伸筋と協調して活性化し、誘発される必要があります。今回、脳卒中片麻痺者の歩行立脚初期における足関節背屈の促通について、文献を参考にまとめていきたいと思います。

 目次

脳卒中片麻痺者の歩行立脚初期における足関節背屈の促通(ブルンストロームの考え方を用いて)

反射反応を用いた足関節背屈の活性化

足関節背屈筋の活性化方法として、股関節屈曲がある程度随意的にコントロールできる場合には、抵抗を利用する方法があります。
①股関節屈曲に対してセラピストが抵抗をかけ、足関節背屈を誘発します。
このとき、対象者により反応は異なるため、下肢の位置をその都度変更し、試しながら、良い反応が得られる場所、抵抗の強弱を調整していきます。

股関節の随意的コントロールが困難な場合には、足指の他動的屈曲を利用します。
①背臥位、膝伸展位で足指を他動屈曲し、反射反応を誘発します。
下肢の位置(膝の屈曲角度)などは良い反応が見られるところをその都度調整していきます。

随意性努力

足関節背屈の反射収縮を何度も誘発し、対象者の随意性努力を重ねていきます。
反射反応はすぐに消えてしまうため、タイミングよく対象者は随意性努力を行う必要があります。
良い反応が得られた場合には、セラピストが対象者の足背に圧迫を加えながら屈筋共同運動に抵抗を加えると同時に、「足を下ろさないで!」と指示します。

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随意性努力の強化

反射反応による誘発なしに自動運動にて足関節背を行うステップでは、背臥位や座位が用いられます。
セラピストは対象者の大腿部(膝上)に手を置き、軽く下方に押しながら股関節屈筋と全脛骨筋を収縮させ、押す力を大きくしていきます。
このとき股関節屈曲は起こさせず、足関節背屈のみの反応を得られるようにします。
前脛骨筋の皮膚刺激や足関節を走行する腱を叩打するなどをします。
「足を下に下げないで!」と伸張性収縮や等尺性収縮をまず行い、次に「足を上げて」と短縮性収縮を行います。
背臥位の場合、股関節・膝関節の屈曲を少しずつ伸展位にし、足関節背屈の反復を行います。

外反を伴う足関節背屈

前脛骨筋の促通とそもに長指伸筋を活性化させ、次には腓骨筋も活動性を高めていけるようにします。
足関節の外反に対して抵抗を与えていきますが、次第に外側に移動させていくと良い反応が得られやすくなります。
外反に対する抵抗時には、「足をそのまま保って!」「足を内側にしないで!」から、後には「足を外側に向けて」と指示していきます。
腓骨筋の伸張反射の誘発では、対象者の足関節に急速な内反運動を起こします。このようにして高めた筋緊張を、抵抗により強化し、筋緊張の期間を長くしていきます。腓骨筋などの外反筋を叩打したり、こすったり、足の外側面を強くこすることで良い反応が得られやすくなることがあります。
これらの方法は、
①部分的な筋活動のコントロールができているか、もしくは近い将来できると予測される場合
②他の要素を含んでいる運動の修正
③短縮収縮の前に等尺または伸張性収縮の獲得
が原則になります。

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参考文献