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自分でできる体健やかブログ

リハビリ専門職(作業療法士)の私が、肩こり、肩の痛み、腰痛、膝痛、骨盤トレーニングなど、「自分でできる」をキーワードに対策方法を伝授します。

脳卒中片麻痺者の手指屈曲の回復とリハビリテーション

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脳卒中片麻痺者の手指機能の回復は、日常生活を送りやすくするために重要です、握る、つまむなどが行えると生活の幅が広がり、片手動作に比べてスピードや効率がかなり上がるためです。今回、脳卒中片麻痺者の手指屈曲の回復、特に全指屈曲獲得に向けたリハビリテーションについて、文献を参考にまとめていきたいと思います。

 目次

脳卒中片麻痺者の手指屈曲の回復とリハビリテーション

片麻痺患者の手指機能回復の段階

ブルンストロームは、Twitchellの研究データから、手指の機能回復の段階を7つ挙げています。
1腱反射の回復と亢進
2痙性の出現と他動運動に対する抵抗感
3固有受容刺激での随意性手指屈曲の出現
4固有受容性牽引反応の誘発
5固有受容性刺激なしで手指の運動がコントロール可能
6把握は手指に対する触刺激で著しく強調され、痙性の減弱
7真性把握反射の誘発と痙性のさらなる減弱

固有受容性牽引反応の利用

固有受容性牽引反応は近位性牽引反応とも呼ばれています。
これは、上肢の関節の1つの屈筋をストレッチすることで、他の全ての関節の屈筋群の収縮の誘発、もしくは活性化がおこり、結果として上肢全体としての長さが短くなるというものです。
これには、緊張性頸反射(頸部回旋で向いた側の上下肢の伸筋優位、反対側の屈筋優位、頸の屈曲で 上肢屈筋優位、下肢屈筋優位、頸の伸展で上肢伸筋優位、下肢屈伸優位)が牽引反応を活性化したり、もしくは抑制すると言われてます。
このことから、屈筋共同運動の近位要素のコントロールがある程度は可能な場合は、適当な関節運動に抵抗を与える(もしくは屈筋のストレッチ)ことにより、手指屈筋群の反射性収縮が生じ、手指屈曲と手関節屈曲(望ましくはないが)が同時に出現することがあります。手関節に対してはセラピストが伸展位に保持し、牽引反応を利用していきます。
把握のための手関節の固定に関しては、以下の記事を参照してください。

happyhealth.hatenablog.com

真性把握反射の利用

真性把握反射は、手指の掌側表面の部分を遠位方向に向かって強く圧迫しながらこすることで把握反射が起こるというものです。
近位方向に刺激を加えても何も起こらないため注意が必要です。
反射が誘発される場所は手掌表面の多くの部分で、尺側は含まれません。母指の反応は弱いですが、他指のMP、PIP、DIP関節では良い反応が得られやすくなります。
刺激により生じた局所的な反応は、刺激が移動する関節の屈曲ですが、その反応が他の局所的な反応を瞬間的に強化することがあります。
促通反復療法(川平法)でも同様の促通があり、川平先生は「皮膚筋反射」と呼んでいます。
2指の指と指の間を掌側から背側方向へ刺激していくと、隣り合った手指の内転を誘発することができます。

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参考文献