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ブルンストロームステージ1から3における伸筋共同運動獲得までのリハビリテーション

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ブルンストロームステージの1から3の段階では、弛緩状態から痙性の出現、そして共同運動パターンの出現というような状態がみられます。今回、ブルンストローム法を用いた伸筋共同運動獲得までのリハビリテーションについて、文献を参考にまとめていきたいと思います。

 目次

ブルンストローム法を用いた伸筋共同運動獲得までのリハビリテーション

大胸筋の両側性収縮

対象者が伸筋共同運動の要素の1つも開始できない場合、非麻痺側の運動を利用して麻痺側の大胸筋を活性化していきます。
背臥位、座位どちらでも可能です。対象者の上肢を斜め前方に向かい水平位に保持します。徒手抵抗は非麻痺側の肘より上の部分に内側に加え、対象者に水平内転させるようにします。繰り返すことで、麻痺側大胸筋の反応が出現することがあります。随意的な両側性収縮を得るために、「両腕を離さないように」「両腕をお互いに近づけて」などと指示を出します。

肘伸展の再強化

肘伸展は共同運動の弱い要素であり、共同運動優位の間は、上腕三頭筋の収縮は大胸筋の収縮に伴うことで獲得されていきます。
肘伸展の強化にはいくつかのポイントがあります。
1.麻痺側への頸部回旋(緊張性頸反射)は、肘屈筋の緊張を減弱させながら、上腕三頭筋の緊張を高める一助となります。
2.前腕回外位は肘伸展を抑制するため、セラピストもしくは対象者自らが回内位をとるようにします。
3.前腕回内位で上肢を非麻痺側の大腿外側におき、非麻痺側への体幹回旋も用いて下方向に押します。押す際には上腕三頭筋の皮膚刺激を入力します。
4.両側性の漕ぐ動作(ボートを漕ぐような動作)を誘導しながら、非麻痺側には抵抗を与えます。前に押すときは前腕回内位で行い、引くときは前腕回外位とします。
5.伸筋共同運動に沿った運動に対して、対象者の手関節を保持しながら手掌の近位部に抵抗を与えます(もしくは握りこぶしに抵抗を与える)。抵抗は、対象者が運動方向を理解する一助ともなり、肘伸展の促通に有効な場合があります。
6.肘をやや完全伸展位(伸筋共同運動の完全可動域)となるまで、誘導し、「そのまま保持して」「押し返して」と指示し運動を誘発します。セラピストが後方に押し返す運動を繰り返すことで、上腕三頭筋の伸展反射を誘発し、短収縮が起こることを期待します。
7.対象者の前に砂袋などを置き、そこに握りこぶしを作り、前かがみになりながら麻痺側上肢を押し付けていきます。
8.背臥位は緊張性迷路反射の影響で伸展優位となるため、この肢位での肘伸展運動を誘発することもあります。

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参考文献