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自分でできる体健やかブログ

リハビリ専門職(作業療法士)の私が、肩こり、肩の痛み、腰痛、膝痛、骨盤トレーニングなど、「自分でできる」をキーワードに対策方法を伝授します。

ブルンストロームステージ1から3における屈筋共同運動獲得までのリハビリテーション

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Brs-stageⅠ-Ⅲでは、弛緩性麻痺から屈筋・伸筋共同運動が出現する状態です。この時期では、弛緩筋の筋緊張を高め、筋収縮を誘発していく必要があります。今回、Brs-stageⅠ-Ⅲまでのブルンストローム法による促通訓練方法について、文献を参考にまとめていきたいと思います。

目次

ブルンストロームステージ1から3における屈筋共同運動獲得までのリハビリテーション

体幹屈曲の利用

背もたれ椅子に座り、麻痺側上肢の肘を非麻痺側上肢で持ち(腕を組むように)ます。
必要に応じてセラピストは麻痺側上肢を保持し、体幹屈曲を誘導しながら、肩甲上腕関節屈曲と肩甲骨上方回旋の動きが出るように誘導していきます。stageが低ければ前鋸筋も働きにくく、拮抗筋の硬さもあるため、セラピストが肩甲骨内側縁に手をもってこれるのであれば、肩甲骨の動きを介助できるようにします。

体幹回旋の利用

前途の姿勢で、体幹の回旋に伴い上肢を側方に振っていきます。体幹のリズミカルな回旋運動に伴って、肩関節外転、内転の交互運動が生じますが、これにより自動的な筋活動が促通されることを期待します。屈筋・伸筋共同運動の肩の要素が交互に誘発されます。完全な伸筋共同運動が誘発されやすい肢位は、非麻痺側への体幹の回旋と、麻痺側への頸部の回旋が組み合わさった場合になります。このとき、動作の指示では「(麻痺側の)肩先を見るように」と言うと、混乱が生じにくくなります。

頭部側屈の利用

対象者の麻痺側上肢をテーブルに肩関節外転、肘関節屈曲、前腕と手は支持して乗せます。セラピストは一方の手で麻痺側の肩鎖部に手を置き、もう一方の手を側頭部に置きます。セラピストは両方に抵抗を加え、肩に頭を近づけるようにしてもらいます。その後、肩に抵抗をかけながら肩を頭に近づけるようにさせ保持させます。抵抗を与えている間に、蓄積された肩挙上筋の緊張が、肩関節挙上を誘発するのを期待します。

肩の運動に伴う促通

対象者が随意的に肩挙上が行えない場合、セラピストは麻痺側上肢を保持しながら、肘を上に押し上げるようにしながら運動の介助を行います。このとき、僧帽筋上部繊維に皮膚刺激などを行います。筋に反応が見られた場合、伸張性収縮(肩を下に落とさないようにする)を行います。そこから徒手抵抗を加えながら、肩を耳に近づけるように挙げてもらいます。
肩甲骨挙上動作を行うと、屈筋共同運動の全要素の活動を誘発につながり、伸筋共同運動での大胸筋の抑制効果もあります。これは外転運動を行うことで得られますが、このときの外転方向は斜め前方(前方と側方の間)で行います(純粋な外転では肩を痛める原因ともなる)。
挙上の際には前腕回外、下制の際には前腕回内を同時に行うようにします。前腕回外と肩関節外旋は屈筋共同運動の要素であることが組み合わせる理由になります。
頭を非麻痺側へ回旋させることにより(緊張性頸反射)、大胸筋のリラクセーションが図られ、可動域も広がりやすくなることがあります。
肩甲骨の挙上と内転を行うことも、屈筋共同運動の要素であり、片麻痺者でも比較的行いやすい運動になります。両側の肩内転(肩甲骨を背骨にくっつける)を、背部への皮膚刺激などにより運動方向の理解を促します。

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随意外転強化の原則

 1全屈筋共同運動が弱い要素に対して、強い要素の促通効果を利用するために使われる
2できるだけ早く抵抗を利用する
3運動は疼痛を避けるように誘導してやる
4少なくとも、部分的なコントロールをもつ屈筋の要素のために、まず患者の努力は要求される
5反応のよくない筋の局所的な刺激ー固有、皮膚刺激が使われる
6促通手法は繰り返される(このような繰り返しは加重効果をもつ)
7等尺、伸張収縮が短縮収縮をする前に必要である
8伸筋共同運動、あるいはその要素のいくつかが主働筋ー拮抗筋の反応を継続するために瞬間的に誘発する

片麻痺運動療法 P78-79

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引用・参考文献