自分でできる体健やかブログ

リハビリ専門職(作業療法士)の私が、肩こり、肩の痛み、腰痛、膝痛、骨盤トレーニングなど、「自分でできる」をキーワードに対策方法を伝授します。

ブルンストローム法による母指伸展の促通法

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脳卒中片麻痺者のファシリテーション手技のひとつに、ブルンストローム法があります。エビデンスは乏しいですが、対象者の随意運動を促通するには、様々な運動姿勢、反射等を用いて好ましい反応を引き出すことが重要です。今回、ブルンストローム法による母指伸展の促通法について、文献を参考にまとめていきたいと思います。

 目次

ブルンストローム法による母指伸展の促通法

参考文献

緊張性母指反射の利用

 

緊張性母指反射は、上肢挙上位、前腕回外位にて強い反応が見られやすくなります。上肢を挙上する高さは、頭上に挙げることが理想で、肩関節痛があり無理な場合には、少なくとも顎関節付近まで挙上させることが必要です。
反射活動はゆっくりと促通され、最大に達するまでには数秒はかかることがあります。
母指の反射活動を促通する際に、示指の伸展が母指の反応に伴う場合もあります。
反射活動をさらに強めるには、母指の他動屈曲後に増大し、跳ね返るように元の位置に戻っていきます。
屈筋群のコントロールがある程度できていれば、前腕回外位に伴う上肢挙上にて反射の誘発が行えますが、屈筋痙性が亢進している場合、屈筋群の筋緊張抑制手技や、振動刺激による痙性の抑制を行ってから反射を誘発するとよいです。
なお、環指、小指に伸展促通には、前腕回内位で上肢挙上させ、前腕尺側背側をこするような刺激を入力する(こする方向、こすり方は重要ではない)ことで、随意伸展の強化を行います。また、上肢挙上位での腕の重みをセラピストが介助することで努力的な運動が少なくなり、促通されやすくなることがあります。

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上肢下垂位、肘屈曲位での把握とリリース

手指の伸筋反射がある程度可能になれば、上肢下垂位、肘屈曲位、前腕と手関節は支持したなかで把握させます。この際、把握して少し指が屈曲し始めた所でリリースさせるようにし、上肢を挙上位に戻します。すると緊張性指反射により手指伸展が再度出現します。伸展時に力を入れすぎてはならず、把握とリリースを交互に行うことで、上手くいけば手指伸展を強化できます。
この段階では、上肢挙上位でのリリースが強化されますが、徐々に上肢を下げた状態においてもリリースを強化していく必要があります。屈筋の痙性が強くなれば抑制しながら、様々な上肢位置においてリリースを強化していきます。
このような半随意性の運動は、上肢の姿勢、特に四肢の粗大運動との結びつきがあります。

母指の個別運動の獲得

母指の個別運動において、母指伸展の際には、最小の力で行う必要があります。必要であれば、長母指外転筋や短母指伸筋腱を軽く叩打したり、こすったりして刺激を入力します。
さらなる母指の運動コントロールのためには、母指を回旋させるようにしていきます。はじめは、自分の手を組み、手関節をやや屈曲させながら両方の母指を回旋させます。非麻痺側で母指で麻痺側の母指を押して回旋させる必要があるかもしれません。

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