自分でできる体健やかブログ

リハビリ専門職(作業療法士)の私が、肩こり、肩の痛み、腰痛、膝痛、骨盤トレーニングなど、「自分でできる」をキーワードに対策方法を伝授します。

興味関心チェックシートの活用(リハビリ、ケアマネジメントにおける目標設定支援ツール)

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リハビリやケアマネジメントにおいて、対象者が自ら目標を設定することは、自立支援において重要な要素です。対象者によっては自ら生活の目標を述べるまたは決定することができない場合もあり、そのような際に興味関心チェックシートが役に立つことがあります。今回、興味関心チェックシートの活用方法について、文献を参考にまとめていきたいと思います。

 目次

興味関心チェックシートの活用

引用・参考文献

意味ある・重要な作業を目標に

リハビリテーションでは、病気によって引き起こされた機能障害に対し、機能訓練を実施します。これは対象者の病気(機能障害)を治したいとうニードであり、間違った考え方ではありませんが、人生に対する満足度を高めていくためには、対象者の生活場面における意味ある・重要な作業を引き出し実現することが重要であると考えます。
生活場面における意味ある・重要な作業を引き出すためには、

①どのような生活を送りたいか
②それは、どのような作業を実現することで達成できるのか
③その作業は実際に達成可能なことなのか
④その作業を実現するために必要な準備は誰がどのようにすればよいのか

作業の捉え方と評価・支援技術 P66

という視点を持っておく必要があります。

 

意味ある・重要な作業を引き出すための面接技術:信頼関係の利用

対象者とセラピスト、またはケアマネージャーとの関係性(信頼性)により、アプローチが若干異なってきます。
医療機関ですでに対象者とセラピストの信頼関係ができている場合には、退院後の生活を双方から話し合うことにより生活の再構築を図っていきます。
信頼関係が構築できていなかったり、介護保険サービス導入の段階では、初めから意味ある作業・重要な作業を引き出そうとせず、対象者の生活歴や価値観を聞き出し、作業経験について把握していくことが大切になります。

意味ある・重要な作業を引き出すための面接技術:不安の訴えから必要な作業を見つける

退院やサービス利用が決まって対象者は、現状のレベル、病前の生活と将来の予後予測のイメージがわかず、生活に不安を覚えることが多くあります。
この際の不安の原因となっている要素は、生活に必要な意味ある・重要な作業である可能性が高く、これに対する解決策を検討・提案することで、対象者の不安を軽減することが可能であると思われます。

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意味ある・重要な作業を引き出しにくい場合

病気になったばかりの対象者や入院中の対象者は、病気や機能障害の治癒を目標にしており、生活上の意味ある・重要な作業の獲得は、病気や機能障害が治って初めて達成することができると考えています。
このようにセラピストと対象者の目的意識に隔たりがある場合、具体的な作業を引き出せないこともあります。
この場合、入院後の早期から退院後の生活イメージを持ってもらうために、入院前・サービス利用前の生活を把握しておくことが、退院後の生活について検討する際に、役に立つことがあります。
コミュニケーション能力低下により聴取が困難な場合、生活歴や職業歴、現在の訴えなどを考慮し、また家族の話も参考に、対象者にとってふさわしい作業を提案するようにします。また、視覚的に理解可能であればイラスト用いた作業決定支援ツールを用いて目標を設定していきます。
対象者が重要な作業を意識できていない場合、病前・サービス利用前の生活(日・週・月・年)を把握し、それぞれの作業に対する感想などを聞くことで作業に対する価値観(作業特性)を知ることが可能です。

興味関心チェックシートの活用

作業に対する具体的なイメージが浮かばない場合、作業の意識化にヒントを与えてくれるツールとして、「興味関心チェックシート」が役に立つ場合があります。
シートには様々な作業が記載してあり、このリストを使用することで、漠然とした本人の望む作業の的を絞ることができます。
記入方法:
セラピスト、またはケアマネージャーが説明後、対象者が述べた結果を記入します。本人が内容理解し、自分で記入可能な場合、本人に行ってもらいます。
方法:
趣味・役割・したいと思っていることを各項目について聞き取りチェックします。
質問方法:
「リストについて、現在しているものには「している」、過去にしていたがしてみたい、してみたいができないと感じしていないものには「してみたい」、する・しないに関わらず興味があるものには「興味がある」にチェックをしてください」
各項目の確認:
チェックがあった項目について、「いつ」「どこで」「誰と」「どんなふうに」「どの程度」しているか、してみたいのかについて確認します。興味があるのチェックについては、どのように興味があるのか、どのような条件であればやってみたいかを確認します。
目標の設定:
これらの情報を基に、具体的な動作レベルでの目標を話し合い決定していきます。

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