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リハビリ専門職(作業療法士)の私が、肩こり、肩の痛み、腰痛、膝痛、骨盤トレーニングなど、「自分でできる」をキーワードに対策方法を伝授します。

意欲の指標(Vitality Index)を用いたアパシーの評価

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意欲の評価方法の一つに、行動観察評価である意欲の指標(Vitality Index)があります。質問紙による意欲評価では、中等度の認知症や要介護者に適応する場合が困難なことがありますが、この評価では高度の意欲低下の場合でも測定が可能になります。今回、Vitality Indexを用いたアパシーの評価について、文献を参考にまとめていきたいと思います。

 目次

意欲の指標(Vitality Index)を用いたアパシーの評価

引用・参考文献

新版あります

Vitality Indexとは

Vitality Indexは日本で開発された評価法です。
Vitality Indexは行動観察により意欲を測定するもので、進行した認知症や要介護者の意欲の測定に有効であるとされています。
軽度の意欲低下の症例の場合、天井効果があるため、やる気スコア等質問紙法による評価との使い分けが必要になります。
5項目10点満点で計算し、日常生活の時系列により質問項目が設定されています。

 

Vitality Indexの項目

1)起床(Wake up)
 いつも定時に起床しているーーーーーーーーー2
 起こさないと起床しないことがあるーーーーー1
 自分から起床することがないーーーーーーーー0

2)意思疎通(communication)
 自分から挨拶する、話し掛けるーーーーーーー2
 挨拶、呼び掛けに対し返答や笑顔がみられるー1
 反応がないーーーーーーーーーーーーーーーー0

3)食事(feeding)
 自分で進んで食べようとするーーーーーーーー2
 促されると食べようとするーーーーーーーーー1
 食事に関心がない、全く食べようとしないーー0

4)排泄(On and Off Toilet)
 いつも自ら便意尿意を伝える
  あるいは、自分で排尿、排便を行うーーーー2
 時々尿意、便意を伝えるーーーーーーーーーーー1
 排泄に全く関心がないーーーーーーーーーーーー0

5)リハビリ、活動(Rehabilitation、Activity)
  自らリハビリに向かう、活動を求めるーーーーー2
  促されて向かうーーーーーーーーーーーーーーー1
  拒否、無関心ーーーーーーーーーーーーーーーー0

脳疾患によるアパシー(意欲障害の評価) P20

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評価の注意点

除外規定:意識障害、高度の臓器疾患、急性疾患(肺炎などの発熱)

1)薬剤の影響(睡眠薬など)を除外。起座できない場合、開眼し覚醒していれば2点

2)失語の合併がある場合、言語以外の表現でよい

3)器質的消化器疾患を除外。麻痺で食事の介助が必要な場合、介助により摂取意欲があれば2点(口まで運んでやった場合も積極的に食べようとすれば2点)

4)失禁の有無は問わない。尿意不明の場合、失禁後にいつも不快を伝えれば2点

5)リハビリでなくとも散歩やリクリエーション、テレビなどでもよい。寝たきりの場合、受動的理学療法に対する反応で判定する

脳疾患によるアパシー(意欲障害の評価) P20

意欲評価の指標の使い分け

Vitality Indexはどのような状態の症例でも測定可能ですが、この指標では健康老人に近い対象者には天井効果(機能のよい人を判別不可)があるため、高機能の方には、Apathy Score、モラールスケール、GDSを使用します。
意欲低下は要介護度と関連があり、Vitality Indexが5点未満では要介護度が4または5がほとんどを占めます。

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