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自分でできる体健やかブログ

リハビリ専門職(作業療法士)の私が、肩こり、肩の痛み、腰痛、膝痛、骨盤トレーニングなど、「自分でできる」をキーワードに対策方法を伝授します。

FAB(前頭葉機能検査)の概要、結果の解釈

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前頭葉機能を評価する検査に、FAB(Frontal Assessment Battery at bedside)があります。FABは短時間で実施できる検査で、おおまかな遂行機能を把握することができますが、結果の解釈には年齢も考慮する必要があります。今回、FAB(前頭葉機能検査)の概要、結果の解釈について、文献を参考にまとめていきたいと思います。

 目次

FAB(前頭葉機能検査)の概要、結果の解釈

FABの概要と遂行機能の何をみているか

FABの実施時間の目安は10分程度で、6つの項目からなる面接形式の検査です。
高齢者や中等度以上の認知機能障害がある方にも実施が容易であると思われ、アルツハイマー認知症パーキンソン病、前頭側頭型認知症などの神経変性疾患で、前頭葉機能のスクリーニングに検査にFAB が有用であるとの報告もあります。
質問される項目には、
①概念化課題(異なる物品間の類似点)
この課題では2つの単語において、口頭でどかが似ているかを答えます。言語による概念操作に関連し、前頭前野の活動を反映します。
②知的柔軟性課題(音韻性語想起)
語の流暢性を調べる課題です。前頭前野の活動を反映します。
③行動プログラム課題(動作計画性)
前頭葉の運動プログラムに関与する高次運動野の活動を反映します。
④反応の選択課題(干渉に対する反応)
ルールに従った運動の発言を評価します。前頭葉の高次運動野、前頭前野内側面、短期記憶も必要で、前頭前野の機能を見ています。
⑤GO/NO-GO課題(抑制的コントロール
反応の選択課題で必要な機能に加え、行動を抑制する両側半球の前頭前野の機能を見ています。
⑥把握行動課題(把握反射)
把握反射の有無を見ます。行動の抑制を評価し、両側半球の前頭前野機能を見ています。

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結果の解釈

各項目最高点は3点で、合計18点満点になります。健常者では約8歳以上で満点がとれると言われています。明確なカットオフ値は定められていません。
前頭葉機能は、加齢による影響も受けると言われていることから、結果の解釈には年齢も考慮する必要があると思われます。
寺田が行った、22歳から78歳までの健常者に行った調査報告によると、対象者の平均年齢50.6±16.6歳で、年齢別の平均は以下になります。

 

全体

20-29

30-39

40-49

50-59

60-69

70-79

50-79

得点

15.6±1.4

16.7±0.8

17.0±0.8

16.1±1.0

15.3±1.4

14.6±0.9

14.4±1.3

14.7±1.3

FABの得点は年齢を重ねることで低下する傾向があることがわかります。このことから、年齢も考慮に入れた結果の解釈を行わなければなりません。
前頭葉機能障害は他の認知機能障害により二次的に生じることもあるため、前頭葉機能の評価には全般的な認知機能と他の要素的な認知機能が保たれている必要があります。
認知症患者(アルツハイマー認知症、脳血管性認知症、前頭側頭型認知症)のFAB疾患別得点については、岡山大学 精神神経病態学 老年精神疾患研究グループのデータがあります(

日本語版FABについて - 岡山大学 精神神経病態学教室 老年精神疾患研究グループ

)。


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参考文献

寺田ら:Frontal Assessment Battery(FAB)の年齢による効果. 神経心理 2009;25(1):51-56.