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三宅式記銘力検査の実施方法と注意点、結果の解釈

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言語性記憶検査における評価法のひとつとして、三宅式記銘力検査があります。今回、三宅式記銘力検査の実施方法と実施における注意点、結果の解釈について、文献を参考にしながらまとめていきたいと思います。

 目次

三宅式記銘力検査の実施方法と注意点、結果の解釈

三宅式記銘力検査の概要

三宅式記銘力検査は、言語性記憶検査のひとつであり、対連合学習という古典的記憶検査法を基にした日本で開発された検査です。
主な内容は、「ビール-コップ」のような関係性が近い組み合わせと「本-空」のような関係性が無いものを読み上げて聞かせた後、最初の単語を検査者が言って、対になっているもう一方の単語を言ってもらう検査です。

三宅式記銘力検査の実施方法と実施における注意点

検査内容を伝える時には、わかりやすい言葉で説明し、理解を求めていきます。
説明の例を以下に挙げます。

「これから、私がビール-コップというような言葉の組み合わせを10組言いますから、そのとおりによく覚えてください。一通り言い終わったら、ビールというように最初の言葉を言いますから、組み合わせのもう一方を言ってください。それでは、ビールなら何ですか?」のように教示し、「コップ」と答えられることを確認する。

高次脳機能障害学 第2版

単語リストを読み上げていく時には、ひとつの対語と次の対語の区別がはっきりするように2秒程度間隔をあけていきます。
10組読み上げた後、最初の単語を言い、対語を答えてもらいます。
読み上げに対する答えを全部で3回行い、その答えの内容と正答数を記録していきます。記録では、1回目に6個、2回目に8個、3回目に10個正答であれば、「(6-8-10)」のように記載します。
1回目や2回目までに全問正答できた場合は、その時点で検査を終了しても構いません。
有関係対語試験→無関係対語試験の順番で実施していきます。
このテストは記憶障害がある方にとってはストレスがかかりやすいものであり、実施中正答できないことに自信をなくしてしまうような場合も考えられます。そのため、ストレス耐性が弱いと思われる対象者には、あらかじめフォローの言葉(「難しいテストなので、上手くいかなくても大丈夫ですよ」)や検査終了後のフォローの言葉をかけて、少しでも精神的不安を増大させないようにする必要があります。

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単語リスト

単語リストは東大脳研式が広く用いられているようですが、年代を感じさせる単語リストもあり、若年者にとっては単語の意味がわからないものもあるかもしれません。

有関係対語
煙草-マッチ、空-星、命令-服従、汽車-電車、葬式-墓、相撲-行司、家-庭、心配-苦労、寿司-弁当、夕刊-号外

無関係対語
少年-畳、雷-虎、入浴-財産、兎-障子、水泳-銀行、地球-問題、嵐-病院、特別-衝突、ガラス-神社、停車場-真綿

結果の解釈

石合らが健常人データを示しています。
平均年齢68.8歳(標準偏差6.4、範囲56〜79)、MMSE27〜30点、30名
3回目の成績

 

平均(標準偏差

範囲

有関係対語試験

10.0(0)

10〜10

無関係対語試験

4.6(2.5)

1〜10

 

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参考文献