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自分でできる胸、背中、脇腹の痛み解消法!前鋸筋のほぐし方、緩め方!

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前鋸筋は側胸部、肩甲骨周囲、背部の中央の痛みに関連する筋肉です。今回、前鋸筋を自分でほぐし、緩める方法について、文献を参考にまとめていきたいと思います。

 目次

自分でできる胸、背中、脇腹の痛み解消法!前鋸筋のほぐし方、緩め方!

前鋸筋とは

前鋸筋は腋窩に位置しており、肩甲骨の運動に関与する筋肉です。
第1~第8、第9肋骨外側面中央部から起始し、肩甲骨の上角、内側縁、内角に停止します。
前鋸筋の作用は肩甲骨の外転、上方回旋、肋骨挙上です。
上肢を挙上する際には、前鋸筋の働きによる肩甲骨の上方回旋が必要になります。
また前鋸筋は多くの空気を取り入れる際に肋骨の拡張を助け、吸気の補助をします。

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出典:誰でもできるトリガーポイントの探し方・治し方

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出典:誰でもできるトリガーポイントの探し方・治し方

前鋸筋の探し方、触れ方

前鋸筋は上肢の内転時に小胸筋とともに緊張し、その収縮を触れることが可能です。
腕組みをしてさらに上肢を内転させると、脇下の肋骨部分に前鋸筋の収縮を感じ取りやすくなります。
前鋸筋のトリガーポイントは脇下7〜10㎝真下の側胸部にあります。トリガーポイントが活性化している場合、圧痛を最も強く感じる場所になります。
トリガーポイントは9つの肋骨の付着部全てに生じる可能性があります。

前鋸筋が緊張したときの症状

前鋸筋にトリガーポイントがあると、側胸部や肩甲骨の下端、背部の中央に痛みが生じます。痛みは腕の内側、前腕から手の尺側へ広がることもあります。このような痛みのパターンは肺疾患や心臓発作でも出現することがあります。鑑別のためには、筋膜による痛みが存在することを知識として知っていることが重要になります。
トリガーポイントでは深呼吸時には痛みが生じ、完全に呼気を行うことができません。痛みにより横隔膜による腹式呼吸は胸式呼吸に制限されてしまいます。
ランナーでは走行時の「脇腹痛」の原因として前鋸筋が関係していることもあります。脇腹痛の原因には横隔膜、肋間筋、前鋸筋のトリガーポイントが関係しています。
日常の動作ではトリガーポイントにより自分の後ろに手を伸ばしにくかったり、肩を後方に引くことが難しくなります。
肺気腫では前鋸筋のトリガーポイントが、努力呼吸を補助する斜角筋、胸鎖乳突筋、上後鋸筋に対し痛みを与えることにつながります。

前鋸筋が緊張する原因

激しいスポーツにより多くの呼吸が必要になると、前鋸筋が肋骨を挙上し胸郭を拡張させ呼吸補助に働きます。そのため激しいスポーツや前鋸筋にストレスを与えます。
前鋸筋は腕と肩を動かすような、テニスや水泳、ランニング、腕立て伏せなどで過負荷となりやすいです。
激しい咳を伴う呼吸器疾患では、前鋸筋のトリガーポイントを活性化させることになります。感情的な圧迫感や過呼吸症候群ではトリガーポインントを活性化させます。

ほぐし方、緩め方

①上肢を内転させ腕を組むようにします。
②前鋸筋に押圧を加え、胸の前に向けて引き寄せ、保持します。

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③肩を後方に引きます。

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前鋸筋の筋力トレーニングについては以下の記事を御覧ください。

翼状肩甲(前鋸筋筋力低下)の評価と筋力トレーニング - 自分でできる体健やかブログ

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参考文献