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OT・PT・STが行うリハ栄養スクリーンング

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栄養スクリーニングは、管理栄養士や医師だけでなく、作業療法士理学療法士言語聴覚士も行うことが可能です。リハ関連職種は、特に疾患の医療的知識や身体計測には長けており、その特性を栄養評価にも発揮できると考えます。今回、OT・PT・STが行うリハ栄養スクリーンングについて、文献を参考にまとめていきたいと思います。

 目次

OT・PT・STが行うリハ栄養スクリーンング

疾患名で行う栄養スクリーニング

リハビリテーション関連職種が行う栄養スクリーニングとして最も簡単な評価は、疾患・障害名から予測される栄養評価です。以下の疾患は栄養障害のリスクが高く、詳細な栄養評価につなげることが必要となります。
廃用症候群
②摂食・嚥下障害
③褥瘡
④大腿骨頸部骨折
⑤関節リウマチ
慢性閉塞性肺疾患COPD
⑦慢性心不全
⑧がん
認知症
うつ病
これらは、エネルギー消費量が少なくなりやすい疾患と、エネルギー消費量が多くなりやすい疾患が含まれています。
エネルギー消費量が少なくなりやすい疾患としては、摂食・嚥下障害、関節リウマチ、慢性閉塞性肺疾患COPD)、慢性心不全、がん、認知症があります。
エネルギー消費量が多くなりやすい疾患としては、廃用症候群、大腿骨頸部骨折、関節リウマチ、慢性閉塞性肺疾患COPD)、慢性心不全、がんなどがあります。
神経筋疾患(脳卒中パーキンソン病など)では、摂食・嚥下障害やうつ病認知症廃用症候群を認めない場合には、栄養評価の対象としなくてもよいですが、実際には合併していることも多くあるためスクリーニングを行ってもよいといえます。

初期評価時の栄養スクリーニング(身体計測)

リハビリテーション関連職種が行う初期評価(身体計測)において、そのまま栄養スクリーニングとして使用できるものがあります。
握力や筋力評価では、その結果を筋肉の喪失として捉えることが可能です。
上腕周囲長(AC:arm circumference)、下腿周囲長(CC:calf circumference)の測定では、ACが21㎝以下あるいはCCが31㎝以下であった場合リハ栄養評価を行う必要があります。

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出典:PT・OT・STのためのリハビリテーション栄養

検査値での栄養スクリーニング

病院など検査数値を確認できる場合には、検査値による栄養スクリーニングを行う方法があります。
アルブミン3.0g/dl以下、ヘモグロビン10.0g/dl以下、リンパ球数1,200/m㎥以下、総コレステロール100mg/dl以下のいずれかに該当する場合、栄養評価に移っていきます。
しかし、飢餓のマラスムス型では重症の場合でも検査値は正常であることが多いため、注意が必要です。あくまでも検査数値は参考にとどめ、基本は疾患・障害名と身体計測によるアセスメントが中心となります。
飢餓の分類に関しては以下の記事を参照してください。

happyhealth.hatenablog.com

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参考文献