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摂食障害が原因となる身体疾患・後遺症とその症状

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摂食障害には拒食、過食、過食嘔吐の行為があり、それぞれ身体への影響があります。
拒食では栄養状態に関わるため、まずは命に関わる身体面への治療を優先する必要性もあります。治療では症状の軽減や、健康的な体重に戻すことを目的としますが、本人は治療を拒否する場合もあります。今回、摂食障害が原因となる身体疾患・後遺症とその症状について、文献を参考にしながらまとめていきたいと思います。

 目次

摂食障害が原因となる身体疾患・後遺症とその症状

低体重

低体重になると、便秘や低体温、低血圧、皮膚の乾燥、浮腫、徐脈、黄疸、脳萎縮などの症状が出ます。寒さへの耐性も低下するため、冬にはニット帽やマフラーなどをしっかりと使用し、下着を重ね着するなどの行動がみられます。

内分泌系

内分泌系の障害では、女性では無月経、男性では性欲減退が起こります。
女性ホルモンの低下により、骨粗鬆症となり骨折のリスクが高くなります。

電解質バランスの乱れ

拒食で体重減少があると、ナトリウム、カリウム、塩化物イオンなどの電解質や水分バランスに乱れが生じます。そのため腎臓の水分排泄調整機能がうまく働かず、脱水や浮腫を生じさせる可能性があります。
過食嘔吐、下痢、利尿剤の乱用では、体内のミネラル成分が減少し、低カリウム血症となります。
軽度の低カリウム血症であれば、脱力感や筋力低下、嘔吐、便秘、多尿、多飲などの症状が出現します。全身症状としての疲れがとれない、風が治りにくい、倦怠感などはこうしたことが原因となっています。
重度の低カリウム血症では、四肢麻痺や呼吸筋麻痺、不整脈や心臓の不全収縮、腸閉塞などが起こることがあります。

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消化器系

栄養失調により脂肪肝などの肝機能障害を起こします。肝機能低下により糖を作り出す機能が衰え、低血糖症状を起こすことがあります。低血糖状態では、糖を求めてさらなる過食行為を引き起こすことになります。
過食行為では胃が拡張したり、胃に穴があいたり破裂したりすることがあります。
頑固な便秘が起こりますが、これは胃が空になるまで時間がかかることと、脱水症状と低カリウム血の影響です。
過食嘔吐を繰り返すと胃酸により食道を傷つけ、逆流性食道炎になることもあります。

貧血

造血機能の低下により、貧血、白血球数・血小板数の減少が生じ、出血がしやすくなったり感染症にかかりやすくなります。

嘔吐による胃酸が歯の歯冠硬質が破壊されます。
脱水状態では唾液の減少もあり、さらに胃酸の影響を受け歯は障害を受けます。

肥満が関与する疾患

生活習慣病には肥満の関与が言われており、脳血管障害、心疾患は肥満からくる動脈硬化や高血圧、脂質異常などがリスク要因となっています。糖尿病や痛風脂肪肝なども肥満がリスク要因となります。

睡眠時無呼吸症候群

脂肪組織によりのどが狭くなり、睡眠時に筋肉が緩むことで空気の通りが悪くなります。無呼吸症候群は放置すると命に関わる疾患です。

腰痛・関節痛

肥満による体重増加の状態で骨が体重を支えるため、骨や関節に負担がかかり、腰痛や関節痛を引き起こします。

摂食障害への対応

肥満による身体疾患があるにも関わらず過食をやめられない場合、外科的な手術(胃縮小手術、バイパス手術、バルーン手術)を行うこともあります。
胃を小さくしても過食への欲求は存在するため、肥満治療と並行して過食へのリハビリテーションを行います。
摂食障害では、疾患によっては大変危険なものもあるため、まずは身体面の治療や疾患の管理を行いながらリハビリテーションを進めていきます。

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参考文献