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自分でできる体健やかブログ

リハビリ専門職(作業療法士)の私が、肩こり、肩の痛み、腰痛、膝痛、骨盤トレーニングなど、「自分でできる」をキーワードに対策方法を伝授します。

リハビリテーションにおける栄養管理の必要性と訓練効果の関係性

リハビリテーションと栄養

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リハビリテーションを行っている患者は低栄養状態の者が多く、栄養状態が不良の場合、機能訓練を行うことでかえって機能向上が阻害されてしまうこともあります。リハビリテーション関連職が栄養状態のアセスメントを行い、適切な訓練を設定できることが、在宅復帰にむけた近道になることが考えられます。今回、リハビリテーションにおける栄養管理の必要性と訓練効果の関係性について、文献を参考にしながらまとめていきたいと思います。

 目次

リハビリテーションにおける栄養管理の必要性と訓練効果の関係性

リハビリテーションと栄養管理

若年の患者であれば、高齢者に比較して栄養状態は良好な場合が多く、その際には栄養状態を意識しなくとも、機能訓練により高い訓練効果を期待することができます。
一方、高齢者などでは低栄養状態の患者も多く、急性期病院の入院患者において3〜8割の患者が栄養障害があるとのデータもあります。
栄養状態と機能訓練の効果では、栄養状態が良好であれば機能維持または改善が見込めますが、重度栄養障害では機能維持または悪化となることが考えられます。
重度栄養障害の患者にレジスタンストレーニング(局所もしくは全身の筋肉に負荷(抵抗)を与え,筋力・筋持久力の向上を目的とするトレーニング)を行うと、逆に筋力低下を招くこともあります。そのため栄養状態を把握し、訓練を行う必要性があります。

廃用症候群と栄養障害

廃用症候群と判断され、リハビリテーションを行っている患者が、栄養障害のために機能低下を引き起こしていることがあります。
その場合前途したように、廃用症候群に対するアプローチを行うことで、かえって機能低下を招いてしまうことが考えられます。
廃用症候群には明確な診断基準がありませんが、るいそう(脂肪組織が病的に減少している状態)や栄養障害には診断基準があるため、その評価が重要となります。
そのためリハビリテーション関連職の栄養に対する知識の獲得が必要といえます。

訓練効果を高める栄養

栄養障害が見られる場合、リハビリテーションの効果を高めるには機能訓練よりも栄養の改善にまずは主眼を置くことが必要になります。
重度の肥満がある場合、機能訓練と並行して体重のコントロールを行う必要があります。
肥満傾向があっても、アルブミンやヘモグロビンなどの低下がある場合もあり、その場合にも栄養改善と並行して訓練を行っていく必要があります。
体格が大きくてもその割に筋肉量が少ないこともあり、その際にも栄養管理を行っていく必要があります。
肥満傾向がある場合、筋肉よりも脂肪を減らすことが重要です。そのために食事量の調整に加えて、脂肪を少なくしてたんぱく質をしっかりと摂取していく必要もあります。
体重減少により日常生活動作が改善すれば正しい栄養管理となり、体重減少により日常生活動作に支障が出る場合は栄養管理が正しく行われなかったこと(筋肉量の減少)を示しています。

参考文献