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自分でできる体健やかブログ

リハビリ専門職(作業療法士)の私が、肩こり、肩の痛み、腰痛、膝痛、骨盤トレーニングなど、「自分でできる」をキーワードに対策方法を伝授します。

摂食障害行為における物質・プロセス嗜癖と行為のパターン

依存症

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摂食障害は、物質嗜癖とプロセス嗜癖の合間のアディクションです。物質への耽溺(夢中になること)では砂糖やでんぷん(ごはん、パン、麺など)があり、プロセスへの耽溺では大食いや常に口に物を入れていること、食べて吐くこと、口に入れて噛み込み吐き出す、拒食などの行為があります。今回、摂食障害における物質嗜癖とプロセス嗜癖と、行為のパターンについて、文献を参考にしながらまとめていきたいと思います。

 目次

摂食障害行為における物質・プロセス嗜癖と行為のパターン

過食嘔吐

摂食障害における行為には、いくつかのパターンがあります。
一つには、異常な食行動を繰り返す過食嘔吐があります。

強い摂食渇望があり、大量に摂食し、次いで取り込んだ食べ物を排泄します。強制嘔吐や絶食、ダイエットの継続、下痢や利尿剤が乱用されることもあります。食べた物を飲み込まずに、口の中で咀嚼して吐き出すチューイング行為もあります。本人は歪んだ身体イメージを持っていて、「自分は太りすぎている」「太っていることが問題」と語りますが、その認識は周囲の認識とずれていることが多いです。

対人援助職のためのアディクションアプローチ P79

過食嘔吐が習慣化していくと、拒食と過食を繰り返し、食事はほとんど過食の時期になるなど、健康的な食生活を維持することが困難となります。
家族にも秘密にしようとしたり、家族との食事では普通量を食べ、夜中に過食嘔吐を繰り返すことも多くあります。
このような背景には低い自己肯定感や自己効力感、自分が十分でないとの認識があり、その認識を持つに至った一次的な問題が存在します。

拒食

拒食行為には、絶食や極端な小食、自分のこだわりの物しか口にしないなどの行為があります。
本人の身体イメージにおいて体内に入れても良いものにこだわります。
過食となることも多いですが、痩せている状態を保っている場合には、活発に動き回ることがよくみられ、痩せている状態が深刻でも、本人はその状態を自覚できないこともあります。

過食

健康体型を望むものの、口寂しさを幼児的な退行によって食べて満たし、排泄しない事もあります。常に満腹感を求め、常に口に物を入れていなければ気が済まいない状態です。
罪悪感よりも食べて満腹感を得る感覚の方が強く、体重超過からくる様々な身体的危機があるのに、食生活を改める必要性が迫っていることを認識しないことが多くなります。
排泄を行わないため、肥満となり、自分の体型を気にして閉じこもりがちになることもあります。
家族や友人なども肥満とみなし、意識や性格の問題として捉え、心の問題だと捉えない傾向にあります。
進行により肥満からくる身体疾患になる可能性があります。

近年の脳科学研究から、過食による肥満と薬物依存症の脳内報酬回路が同一であるとの結果の報告もあり、肥満は「食依存」であるという見解もなされるようになってきました。

対人援助職のためのアディクションアプローチ P80

習慣になった食行為は一人ではなかなか変えることは困難です。
吐いたりする行為があると周囲は病気として発見しやすいですが、肥満として周囲に受け入れられている場合もあります。

happyhealth.hatenablog.com

引用・参考文献